【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における「資産の部」は158,856百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,301百万円(△2.0%)減少しました。これは主に、受取手形・完成工事未収入金等が303百万円、建物・構築物が312百万円、関係会社株式が1,127百万円それぞれ増加し、現金預金が1,946百万円、流動資産のその他(未収消費税等)が3,166百万円それぞれ減少したことによるものであります。
また、「負債の部」は80,964百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,496百万円(△5.3%)減少しました。これは主に、未成工事受入金が394百万円、流動負債のその他(設備支払手形)が483百万円、社債が460百万円、長期借入金が1,034百万円それぞれ増加し、短期借入金7,280百万円が減少したことによるものであります。
一方、「純資産の部」は77,891百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,194百万円(+1.6%)増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が1,359百万円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の46.6%から48.3%となりました。
② 経営成績の状況
当社グループの当第2四半期連結累計期間における業績は、売上高64,325百万円(前年同四半期比26.7%増)、営業利益3,096百万円(同866.6%増)、経常利益3,695百万円(同233.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,594百万円(同347.3%増)となりました。受注高につきましては53,215百万円(同4.8%減)となりました。
なお、セグメントの業績は次のとおりであります。(セグメントの業績については、セグメント間の内部売上高等を含めて記載しています。)
(鉄構セグメント)
当セグメントの中の鋼製橋梁事業につきましては、受注高は当第2四半期に沖縄総合事務局と九州地方整備局の大型新設工事を受注できたものの、当第2四半期連結累計期間における発注が低調に推移する中、応札に必要な配置予定技術者が不足し、応札案件の絞り込みを余儀なくされたこともあり前年同四半期を下回りました。売上高は、高速道路会社発注の大型新設工事の進捗が概ね順調に推移したことや、当社独自の製品であるSCデッキ(合成床版)の製作が増加したことで前年同四半期を上回りました。損益面につきましては、大型更新工事においては採算性の改善が図れたものの、一部の大型新設工事において、当第2四半期においても設計変更の獲得までには至らず、原価が先行した形となったことから前年同四半期を下回りました。
鉄骨事業につきましては、受注高は前年同四半期に大型再開発工事を受注した反動で前年同四半期を下回りました。売上高は首都圏の再開発工事が進捗したことで前年同四半期を上回りましたが、損益面につきましては発注者と設計変更協議を進めてきたものの、当第2四半期での合意までには至らず、前年同四半期を下回りました。
セグメント全体では売上高27,901百万円(前年同四半期比13.9%増)、営業利益798百万円(同53.6%減)となりました。また、受注高は24,142百万円(同20.0%減)となりました。
(土木セグメント)
土木セグメントにつきましては、受注高は高速道路会社発注の保全事業の受注や複数の大型工事で設計変更が獲得できたものの、前年同四半期に高速道路会社発注の大型新設工事の受注があった反動で13,120百万円(前年同四半期比7.7%減)と前年同四半期を下回りました。売上高は、大型工事における設計変更の獲得ができたことに加え、保全事業が概ね順調に推移したことにより18,151百万円(同15.8%増)と前年同四半期を上回りました。また損益面につきましても、更新事業と保全事業の採算性改善が図れたことにより営業利益1,372百万円(前年同四半期は営業利益27百万円)と前年同四半期から大幅に改善することができました。
(建築セグメント)
建築セグメントにつきましては、受注高は関東地区と北陸地区において受注を積み上げることができたことで7,777百万円(前年同四半期比86.5%増)となりました。売上高は、多層階大型物流倉庫をはじめとした大型工事の進捗が概ね順調に推移したことにより11,427百万円(同146.9%増)となりました。損益面につきましては、売上高の増加に加え、当第2四半期においても、複数の多層階大型物流倉庫での原価低減が図れたことなどで営業利益1,137百万円(前年同四半期は営業損失960百万円)と前年同四半期から大幅に改善することができました。
(ソリューションセグメント)
ソリューションセグメントにつきましては、当第1四半期に引き続き当第2四半期においても三次元CADのソフトウエア販売に加え、受発注者間で情報を共有できるCloudサービス事業が好調に推移したことにより、受注高3,659百万円(前年同四半期比9.0%増)、売上高3,567百万円(同23.9%増)、営業利益1,367百万円(同56.0%増)となりました。
(その他)
その他につきましては、航空機使用事業においてドクターヘリや物資輸送の売上高を伸ばすことができたものの、損益面は定期路線事業の機体用部品価格の高騰による原価増などで、売上高は3,992百万円(前年同四半期比4.5%増)、営業損失255百万円(前年同四半期は営業損失78百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ、1,947百万円減少し13,714百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、7,118百万円の資金増加(前年同四半期連結累計期間は195百万円の資金減少)となりました。これは主に、消費税の還付等による資金の増加があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、859百万円の資金減少(前年同四半期連結累計期間は699百万円の資金減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得等による資金の減少があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、8,215百万円の資金減少(前年同四半期連結累計期間は822百万円の資金増加)となりました。これは主に、借入金の返済等による資金の減少があったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な
変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、596百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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