【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における「資産の部」は159,976百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,181百万円(△1.3%)減少しました。これは主に、流動資産のその他(未収入金等)が1,749百万円、関係会社株式が488百万円それぞれ増加し、受取手形・完成工事未収入金等が4,445百万円減少したことによるものであります。
また、「負債の部」は83,813百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,647百万円(△1.9%)減少しました。これは主に、流動負債のその他(未払金等)が3,034百万円増加し、短期借入金が4,080百万円、長期借入金が777百万円それぞれ減少したことによるものであります。
一方、「純資産の部」は76,163百万円となり、前連結会計年度末に比べ534百万円(△0.7%)減少しました。これは主に、剰余金の配当等により利益剰余金が604百万円減少したことによるものであります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の46.6%から46.9%となりました。
② 経営成績の状況
当社グループの当第1四半期連結累計期間における業績は、売上高31,312百万円(前年同四半期比34.8%増)、営業利益354百万円(前年同四半期は営業損失394百万円)、経常利益853百万円(前年同四半期は経常利益15百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は629百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失155百万円)となりました。受注高につきましては27,768百万円(前年同四半期比1.7%減)となりました。
なお、セグメントの業績は、次のとおりであります。(セグメントの業績については、セグメント間の内部売上高等を含めて記載しています。)
(鉄構セグメント)
当セグメントの中の鋼製橋梁事業につきましては、受注高は高速道路会社の大型補修工事を受注できたものの、前連結会計年度に国土交通省を中心に受注が好調に推移したことで、応札に必要な配置予定技術者が逼迫し、応札案件の絞り込みを余儀なくされたことで前年同四半期を下回りました。売上高は、高速道路会社発注の大型新設工事の進捗が伸びたことや、当社独自の製品であるSCデッキ(合成床版)の製作が増加したことで前年同四半期を上回りました。損益面においては、新設工事と更新工事の一部大型工事において、発注者と設計変更協議を進めてきたものの、当第1四半期での設計変更の獲得までには至らず、結果として原価が先行したことにより前年同四半期を下回りました。
鉄骨事業につきましては、受注高は首都圏の大型再開発工事を受注できたことで前年同四半期を上回りました。売上高は、首都圏と関西圏の大型再開発工事が概ね順調に推移したことに加え、半導体関連施設の進捗も伸びたことにより前年同四半期を上回る結果となりました。損益面においては、一部大型工事で設計変更の獲得ができたものの、採算性が厳しい工事が進捗したことや原価が先行した工事があったことで前年同四半期を下回りました。
セグメント全体では売上高13,463百万円(前年同四半期比22.3%増)、営業損失175百万円(前年同四半期は営業利益594百万円)となりました。また、受注高は11,610百万円(前年同四半期比6.9%減)となりました。
(土木セグメント)
土木セグメントにつきましては、受注高は新設工事と保全工事の大型工事で設計変更の獲得ができたものの、前年同四半期に高速道路会社発注の大型新設工事の受注があった反動で5,713百万円(前年同四半期比30.0%減)と前年同四半期を下回りました。売上高は、保全工事における設計変更の獲得ができたことに加え、新設工事が概ね順調に推移したことにより8,671百万円(同17.1%増)と前年同四半期を上回りました。また損益面につきましても、売上増加に加え、保全事業とプレキャスト事業の採算性改善が図られたことにより営業利益214百万円(前年同四半期は営業損失185百万円)となりました。
(建築セグメント)
建築セグメントにつきましては、受注高は関西地区と北陸地区において大型案件が受注できたことにより6,280百万円(前年同四半期比55.1%増)となりました。売上高は、多層階大型物流倉庫が概ね順調に進捗したことにより6,070百万円(同181.5%増)となりました。損益面につきましては複数の多層階大型物流倉庫において進捗が進むにつれ、コスト削減が図られたことに加え、発注者と協議を重ねてきた原材料価格上昇等に伴うコスト増加分について、設計変更の増額を獲得できたことにより営業利益569百万円(前年同四半期は営業損失354百万円)と前年同四半期から大幅に改善することができました。
(ソリューションセグメント)
ソリューションセグメントにつきましては、前連結会計年度に引き続き当第1四半期においてもソフトウエア販売事業を中心に好調に推移したことにより、受注高2,140百万円(前年同四半期比18.8%増)、売上高1,700百万円(同16.9%増)、営業利益613百万円(同57.0%増)となりました。
(その他)
その他につきましては、売上高は航空機使用事業においてドクターヘリや伊豆諸島間を結ぶヘリコミューター「東京愛らんどシャトル」で伸ばすことができたものの、損益面は橋梁付属物の販売が前年同四半期を下回ったことによる悪化で、売上高は1,724百万円(前年同四半期比10.4%増)、営業損失178百万円(前年同四半期は営業損失169百万円)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、274百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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