【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高163,172百万円(前年同期比0.7%減)、売上総利益55,459百万円(同4.2%減)、販売費及び一般管理費42,995百万円(同12.4%増)、営業利益12,464百万円(同36.5%減)、経常利益13,032百万円(同34.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益8,043百万円(同26.0%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[宝酒造]
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、ソフトアルコール飲料や原料用アルコール等は増加したものの、焼酎、清酒や本みりんなどは減少いたしました。
以上の結果、宝酒造の売上高は、61,190百万円(前年同期比1.0%減)となりました。売上原価は、引き続き原材料価格の上昇の影響などはありましたが、売上構成の変化などにより45,216百万円(同5.3%減)となり、売上総利益は、15,974百万円(同13.6%増)となりました。販売費及び一般管理費は、前年同期並みの12,021百万円(同0.2%増)となり、営業利益は、3,952百万円(同91.9%増)となりました。
[宝酒造インターナショナルグループ]
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、米国、英国でウイスキーが引き続き増加し、清酒も増加いたしましたので、海外酒類事業の売上高は増加いたしました。海外日本食材卸事業も、海外の飲食店市場を中心に引き続き好調に推移し、新規拠点の展開なども寄与いたしましたので、増加いたしました。
以上の結果、宝酒造インターナショナルグループの売上高は、77,164百万円(前年同期比21.1%増)となりました。売上原価は、売上高の増加に伴い増加し、52,786百万円(同20.7%増)となり、売上総利益は、24,377百万円(同22.0%増)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や運送費などが増加し、18,120百万円(同26.5%増)となり、営業利益は、6,256百万円(同10.6%増)となりました。
[タカラバイオグループ]
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、新型コロナウイルス感染症の法令上の位置づけの変更による検査関連試薬の販売減少などにより、19,116百万円(前年同期比41.3%減)となりました。売上原価は、売上高の減少などにより5,772百万円(同45.3%減)となりましたので、売上総利益は、13,343百万円(同39.4%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や研究開発費などが増加し、11,933百万円(同7.0%増)となり、営業利益は、1,410百万円(同87.0%減)となりました。
[その他]
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、物流事業や印刷事業などが減少いたしましたので、14,866百万円(前年同期比4.6%減)となりました。売上原価は、12,729百万円(同5.0%減)となり、売上総利益は、2,136百万円(同2.2%減)となりました。販売費及び一般管理費は、943百万円(同0.2%増)となり、営業利益は、1,193百万円(同4.0%減)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は240,349百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,164百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が7,453百万円減少し、受取手形及び売掛金が1,646百万円、商品及び製品が3,189百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は180,516百万円となり、前連結会計年度末に比べ22,855百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が、建物及び構築物や建設仮勘定の増加などにより11,856百万円、無形固定資産が1,048百万円、投資その他の資産が投資有価証券の時価評価の増加などにより9,950百万円それぞれ増加したことによるものであります。
以上の結果、総資産は、420,865百万円となり、前連結会計年度末に比べ21,691百万円増加いたしました。
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は76,847百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,392百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が5,160百万円、1年内償還予定の社債が5,000百万円、未払酒税が3,458百万円それぞれ増加し、未払金の減少などにより流動負債のその他が4,698百万円減少したことによるものであります。固定負債は71,946百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,454百万円減少いたしました。これは主に社債が5,000百万円、長期借入金が4,703百万円それぞれ減少し、固定負債のその他が5,303百万円増加したことによるものであります。
以上の結果、負債合計は、148,794百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,938百万円増加いたしました。
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は272,071百万円となり、前連結会計年度末に比べ16,753百万円増加いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金が4,688百万円、円安の進行により為替換算調整勘定が10,416百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は52.2%(前連結会計年度末は51.1%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益12,984百万円、減価償却費4,796百万円、未払酒税の増加3,458百万円、その他の流動負債の減少2,453百万円、法人税等の支払額3,319百万円などにより、14,922百万円の収入と、前年同期に比べ7,691百万円の収入増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出14,540百万円などにより、15,796百万円の支出と、前年同期に比べ6,243百万円の支出増加となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額7,497百万円などにより、9,711百万円の支出と、前年同期に比べ11,913百万円の支出減少となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物に係る換算差額を含めた当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より7,339百万円減少し、84,446百万円となりました。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は4,428百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。