【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高81,510百万円(前年同期比4.8%増)、売上総利益28,039百万円(同2.0%増)、販売費及び一般管理費20,937百万円(同12.6%増)、営業利益7,101百万円(同20.2%減)、経常利益7,700百万円(同16.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,965百万円(同5.3%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[宝酒造]
当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、焼酎、清酒は減少したものの、ソフトアルコール飲料、本みりん、原料用アルコール等などは増加いたしました。
以上の結果、宝酒造の売上高は、31,773百万円(前年同期比2.7%増)となりました。売上原価は、原材料や燃料価格の高騰の影響はありましたが、売上数量の減少や売上構成の変化などにより23,389百万円(同1.6%減)となり、売上総利益は、8,383百万円(同16.9%増)となりました。販売費及び一般管理費は、運送費や広告宣伝費などの減少により、5,788百万円(同4.6%減)となり、営業利益は、2,595百万円(同134.2%増)となりました。
[宝酒造インターナショナルグループ]
当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、米国、英国でウイスキーが引き続き増加し、清酒も増加いたしましたので、海外酒類事業の売上高は増加いたしました。海外日本食材卸事業も、海外の飲食店市場を中心に引き続き好調に推移し、新規拠点の展開なども寄与いたしましたので、増加いたしました。
以上の結果、宝酒造インターナショナルグループの売上高は、37,432百万円(前年同期比27.4%増)となりました。売上原価は、売上高の増加に伴い増加し、25,228百万円(同24.7%増)となり、売上総利益は、12,203百万円(同33.6%増)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や運送費などが増加し、8,616百万円(同31.3%増)となり、営業利益は、3,587百万円(同39.4%増)となりました。
[タカラバイオグループ]
当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、受託および遺伝子医療が増加したものの、試薬および機器は減少いたしましたので、9,176百万円(前年同期比34.9%減)となりました。特に、試薬は新型コロナウイルス感染症の収束や法令上の位置づけの変更等により検査関連試薬の販売が減少いたしました。売上原価は、売上高の減少などにより2,683百万円(同32.5%減)となりましたので、売上総利益は、6,493百万円(同35.9%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費および研究開発費などが増加し、6,069百万円(同8.6%増)となり、営業利益は、423百万円(同90.7%減)となりました。
[その他]
当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、物流事業や印刷事業などが減少いたしましたので、7,623百万円(前年同期比5.5%減)となりました。売上原価は、6,466百万円(同5.7%減)となり、売上総利益は、1,156百万円(同4.2%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や販売促進費などが減少し、469百万円(同1.1%減)となり、営業利益は、686百万円(同6.2%減)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は237,491百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,022百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が8,907百万円減少し、流動資産その他が3,396百万円増加したことによるものであります。固定資産は166,278百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,616百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が768百万円、無形固定資産が569百万円、投資その他の資産が投資有価証券の時価評価の増加などにより7,278百万円それぞれ増加したことによるものであります。
以上の結果、総資産は、403,769百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,594百万円増加いたしました。
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は72,300百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,845百万円増加いたしました。これは主に1年内償還予定の社債が5,000百万円増加したことによるものであります。固定負債は74,503百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,898百万円減少いたしました。
以上の結果、負債合計は、146,804百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,947百万円増加いたしました。
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は256,964百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,646百万円増加いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金が3,752百万円、為替換算調整勘定が1,576百万円それぞれ増加し、利益剰余金が2,547百万円、非支配株主持分が1,272百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は51.2%(前連結会計年度末は51.1%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,335百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。