【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高164,279百万円(前年同期比16.3%増)、売上総利益57,879百万円(同6.5%増)、販売費及び一般管理費38,264百万円(同16.9%増)、営業利益19,614百万円(同9.3%減)、経常利益19,972百万円(同8.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益10,873百万円(同8.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[宝酒造]
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、価格改定前の9月の前倒し需要の影響などもあり、清酒は若干減少したものの、焼酎、ソフトアルコール飲料、本みりん、原料用アルコール等などは増加いたしました。
以上の結果、宝酒造の売上高は、61,820百万円(前年同期比7.3%増)となりました。売上原価は、資源価格や原材料価格の上昇の影響などもあり、47,765百万円(同10.2%増)となり、売上総利益は、14,055百万円(同1.7%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費などの減少により、11,996百万円(同0.2%減)となり、営業利益は、2,059百万円(同9.3%減)となりました。
[宝酒造インターナショナルグループ]
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、英国、米国でウイスキーが引き続き増加し、清酒も増加いたしましたので、海外酒類事業の売上高は増加いたしました。海外日本食材卸事業も、海外の飲食店市場を中心に引き続き好調に推移いたしましたので、増加いたしました。
以上の結果、宝酒造インターナショナルグループの売上高は、63,730百万円(前年同期比36.4%増)となりました。売上原価は、海上輸送費の高止まりの影響などもあり、43,748百万円(同37.8%増)となり、売上総利益は、19,981百万円(同33.3%増)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や運送費などが増加し、14,322百万円(同34.1%増)となり、営業利益は、5,658百万円(同31.5%増)となりました。
[タカラバイオグループ]
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、機器と受託が減少したものの、試薬と遺伝子医療が
増加いたしました。特に、試薬は一般研究用試薬が増加するとともに、新型コロナウイルス検査関連試薬が第7波の影響を受け増加いたしました。
以上の結果、タカラバイオグループの売上高は、32,587百万円(前年同期比3.3%増)となりました。売上原価は、売上構成の変化等により原価率が上昇し10,562百万円(同31.1%増)となり、売上総利益は、22,025百万円(同6.3%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費および研究開発費などが増加し、11,154百万円(同18.8%増)となり、営業利益は、10,870百万円(同22.9%減)となりました。
[その他]
当第2四半期連結累計期間の売上高は、ワインの輸入販売が引き続き好調に推移したことにより、15,577百万円(前年同期比6.5%増)となりました。売上原価は、13,392百万円(同5.6%増)となり、売上総利益は、2,184百万円(同12.6%増)となりました。販売費及び一般管理費は、運送費などが増加し、941百万円(同3.4%増)となり、営業利益は、1,243百万円(同20.8%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は233,028百万円となり、前連結会計年度末に比べ705百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が6,127百万円、商品及び製品が6,767百万円、流動資産のその他が1,100百万円それぞれ増加し、現金及び預金が13,370百万円減少したことによるものであります。固定資産は133,244百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,129百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が4,024百万円、無形固定資産が1,005百万円それぞれ増加し、投資その他の資産が1,900百万円減少したことによるものであります。
以上の結果、総資産は、366,273百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,835百万円増加いたしました。
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は62,892百万円となり、前連結会計年度末に比べ16,258百万円減少いたしました。これは主に1年内償還予定の社債が10,000百万円、未払法人税等が2,121百万円、流動負債のその他が3,172百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は59,063百万円となり、前連結会計年度末に比べ332百万円増加いたしました。
以上の結果、負債合計は、121,956百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,926百万円減少いたしました。
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は244,317百万円となり、前連結会計年度末に比べ19,761百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益10,873百万円、剰余金の配当7,315百万円により利益剰余金が3,558百万円、為替換算調整勘定が12,628百万円、非支配株主持分が4,822百万円それぞれ増加し、その他有価証券評価差額金が1,113百万円減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は53.3%(前連結会計年度末は49.8%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益20,815百万円、減価償却費4,336百万円、売上債権の増加3,541百万円、棚卸資産の増加2,429百万円、その他の流動負債の減少3,103百万円、法人税等の支払額9,123百万円などにより、7,231百万円の収入と、前年同期に比べ4,566百万円の収入減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出6,001百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出5,093百万円などにより、9,553百万円の支出と、前年同期に比べ2,512百万円の支出減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出10,000百万円、配当金の支払額7,300百万円などにより、21,625百万円の支出と、前年同期に比べ16,004百万円の支出増加となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物に係る換算差額を含めた当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より19,738百万円減少し、55,991百万円となりました。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積りにつきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に掲載しております。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は4,034百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変化はありません。