【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期会計期間の期首から適用しており、当第3四半期累計期間に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっております。これにより、売上高については前年同期比(%)を記載しておりません。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の第7波の影響を受けつつも、様々な制限が緩和され、ウイズコロナへと移行しつつあります。一方、ウクライナ情勢の長期化による原油、原材料価格の高騰や世界的な金融引き締めによる急激な為替変動等、先行きは依然として厳しい状況が続いております。
インテリア業界におきましては、重要な指標である新設住宅着工戸数は、前年対比で不安定に推移しており、また原材料価格の高騰等の影響が顕在化しており、先行きは予断を許さない状況となっております。
当社は、2021年12月期から2023年12月期までの中期経営計画「DaaS(ダース)」を策定し、新たなビジネスチャンスの取り込みと、事業構造の変革に取り組んでおります。
この様な環境のもとで、当社の売上高は24,785百万円、営業利益は1,477百万円(前年同期は営業利益22百万円)、経常利益は1,448百万円(前年同期は経常損失17百万円)、四半期純利益は935百万円(前年同期は四半期純損失37百万円)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりであります。
インテリア事業
壁装材は5月に住宅・非住宅、新築・リフォーム・リノベーション全ての物件に向けた準不燃・不燃ビニル壁紙の壁装材見本帳“ライト”を発行、床材は、2月にキッチンや洗面所などの水廻りや、賃貸住宅など様々なスペースにお使いいただける床材見本帳“クッションフロア”を発行した他、壁装材見本帳“V-ウォール”、“ウィル”、“らくらくリフォームプレミアム”、カーテン見本帳“アンドタイム”、“サーラ”、床材見本帳“エルワイタイル”等を増冊発行し拡販に努めた結果、売上高は20,395百万円となり、セグメント利益は1,480百万円(前年同期はセグメント利益36百万円)となりました。
スペースソリューション事業
顧客企業のリニューアル、リノベーション需要の取り込み、ニューノーマルに対応したオフィス空間の提案など顧客企業に対するより細やかなサービスの提供に努めた結果、オフィスにおける働き方変革に伴う需要は堅調だったものの、第1四半期会計期間に計上した工事損失の影響により、売上高は4,389百万円、セグメント損失は3百万円(前年同期はセグメント損失は14百万円)となりました。
② 財政状態の状況
当第3四半期会計期間末の総資産は前事業年度末比1,753百万円増の20,838百万円となりました。
流動資産は前事業年度末比1,665百万円増の16,834百万円となりました。これは現金及び預金の減少(1,214百万円)等の減少要因はありましたが、主に電子記録債権の増加(1,711百万円)、商品の増加(615百万円)によるものであります。固定資産は前事業年度末比87百万円増の4,003百万円となりました。
負債総額は前事業年度末比879百万円増の13,185百万円となりました。流動負債は前事業年度末比1,094百万円増の11,853百万円となりました。これは主に未払法人税等の増加(369百万円)、賞与引当金の増加(287百万円)、短期借入金の増加(237百万円)によるものであります。固定負債は前事業年度末比215百万円減の1,331百万円となりました。これは主に長期借入金の減少(200百万円)によるものであります。
純資産は前事業年度末比873百万円増の7,652百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加(861百万円)によるものであります。なお、自己資本比率は36.7%となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
特記すべき事項はありません。