【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、5月に新型コロナウイルス感染症が5類型感染症に移行したことに伴い、社会経済活動の正常化が進みました。一方で、ウクライナ情勢の長期化等に伴う、原材料・エネルギー価格の高止まりや、円安の長期化、継続的な物価上昇による個人消費停滞の懸念など、先行きが不透明な状況で推移しました。
住宅建設業界においては、持家の着工は弱含みとなり、貸家の着工は横ばいで推移しております。首都圏のマンション総販売戸数は、おおむね横ばいとなりました。
このような経営環境下において、当社グループは、8月に長期保存食「IZAMESHI」の新商品として「キヌアとレッドキドニーのミネストローネ」「タッコムタン」「豆乳クラムチャウダー」の3種類のスープを販売開始いたしました。当社ECサイト「スギカウ」においては、9月1日より2ヶ月間のSUPER SALEを開催し、EC販売促進に注力しております。また、9月27日~29日の3日間で東京銀座にて、「スギカウ友の会」の展示販売会を開催し、全国より約1,300名のお得意先にご来場いただきご好評を得ました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は25,137百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,880百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が1,560百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が2,151百万円、未収入金が127百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定資産は9,834百万円となり、前連結会計年度末に比べ287百万円減少いたしました。これは有形固定資産が107百万円、無形固定資産が90百万円、投資その他の資産が89百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、総資産は34,971百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,168百万円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は18,868百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,624百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が1,021百万円、電子記録債務が2,099百万円、未払法人税等が433百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は5,355百万円となり、前連結会計年度末に比べ431百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が388百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は24,223百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,056百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は10,747百万円となり、前連結会計年度末に比べ112百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益79百万円の計上と、剰余金の配当214百万円の支払いによるものであります。
この結果、自己資本比率は30.7%(前連結会計年度末は27.7%)となりました。
b.経営成績
当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高34,017百万円(前年同四半期比6.3%増)、営業利益142百万円(前年同四半期は2百万円の営業利益)、経常利益190百万円(前年同四半期比109.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益79百万円(前年同四半期は28百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
なお、前連結会計年度末において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前第2四半期連結累計期間については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額によっております。
セグメント別の商品区分別売上高は次のとおりであります。
商品区分
ルート事業
直需事業
計
構成比
住宅用資材(百万円)
17,513
-
17,513
51.5%
ビル用資材(百万円)
12,386
-
12,386
36.4%
DIY商品(百万円)
-
2,484
2,484
7.3%
OEM関連資材(百万円)
-
730
730
2.1%
その他(百万円)
902
-
902
2.7%
合計(百万円)
30,802
3,214
34,017
100.0%
① ルート事業(ルート事業は、金物販売店や建材商社、金属工事業者等へ住宅用資材及びビル用資材等を販売しております。また、設計・加工・施工機能による現場サポート営業も行っておりリニューアル専門会社、ゼネコン等へ多様な金属建材のオーダー対応等お客様の課題やニーズにあったソリューションの提供を行っております。)
ルート事業につきましては、企業の設備投資、物流施設、マンション建設等が増加し、外構商材や消耗品商材が堅調に推移するとともに、宅配ボックス、ダストボックス等のニーズは引き続き多く、販売が増加しました。また、子会社のフヨー株式会社の主要販売商材である、シーリング材、防水材も引き続き堅調に推移しました。
この結果、ルート事業全体の売上高は30,802百万円(前年同四半期比6.2%増)となりました。
② 直需事業(直需事業は、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE」や長期保存食「IZAMESHI」、ガーデンアイテム、雑貨、DIY商品等をホームセンター、通販会社等へ販売しております。また、ハウスメーカーや建材メーカーへはOEM商品を含む建築金物を販売しております。)
直需事業につきましては、巣ごもり消費が一巡した事によりDIY商材である消耗資材及び内装材がホームセンターを中心に苦戦しました。一方で通販関連企業についてはEC市場の拡大に伴い依然として堅調に推移しました。またOEM関連資材では集合住宅用資材及びオフィス・ビル物件への非住宅系商材の販売が好調に推移しました。
この結果、直需事業全体の売上高は3,214百万円(同7.4%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ1,560百万円減少し、3,125百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は918百万円(前年同四半期は269百万円の収入)となりました。主な内訳は、売上債権及び契約資産の減少による資金の増加2,458百万円、棚卸資産の増加による資金の減少196百万円、仕入債務の減少による資金の減少3,121百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は28百万円(前年同四半期は81百万円の収入)となりました。主な内訳は、有形固定資産の売却による収入19百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出42百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は614百万円(前年同四半期は1,113百万円の支出)となりました。主な内訳は、長期借入金の返済による支出399百万円、配当金の支払額214百万円であります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は15百万円であります。なお、当第2四半期連結累計
期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。