【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
①経営成績の状況当第3四半期連結会計期間において、当社グループの売上高は、5G基地局向けロジック製品が減少したものの、一時的な在庫調整により減少していた車載向けロジック製品の受託量が回復に転じ、サーバー用CPU・GPUの受託量も増加したこと、為替レートが円安で推移したことなどから、前四半期と比較して増加しました。利益については、減価償却費の増加や、為替レートの円安影響による費用の増加などがあったものの、売上高の増加が上回ったことから、前四半期と比較して増加しました。以上の結果、売上高は9,184百万円(前四半期比6.6%増)、営業利益は1,935百万円(前四半期比20.9%増)、経常利益は2,078百万円(前四半期比15.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は983百万円(前四半期比26.1%増)となりました。なお、当第3四半期連結会計期間において、法人税等576百万円、非支配株主に帰属する四半期純利益656百万円を計上しております。
当社グループの当第3四半期連結会計期間における売上高の製品別内訳は、以下のとおりです。(単位:百万円)
メモリ製品
ロジック製品
合計
当第3四半期連結会計期間
850
8,333
9,184
(参考)当期第2四半期連結会計期間
902
7,714
8,616
当第3四半期連結累計期間について、当社グループの売上高は、メモリ製品や、ロジック製品であるフラッシュメモリコントローラの受託量が減少したものの、車載向けや5G基地局向け、サーバー用CPU・GPUなどのロジック製品の受託量が増加したこと、為替レートが円安で推移したことなどから、売上高は、前年同期と比較して増加しました。利益については、台湾での電力の基本料金の値上げや夏季割増料金の適用期間の拡大による用力費の増加、減価償却費の増加、為替レートの円安影響による費用の増加などがあったものの、売上高の増加が上回ったことから、前年同期と比較して増加しました。以上の結果、売上高は26,046百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は5,225百万円(前年同期比8.6%増)、経常利益は5,573百万円(前年同期比3.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,901百万円(前年同期比39.7%増)となりました。なお、当第3四半期連結累計期間において、固定資産売却益862百万円、法人税等1,576百万円、非支配株主に帰属する四半期純利益1,943百万円を計上しております。
当社グループの当第3四半期連結累計期間における売上高の製品別内訳は、以下のとおりです。(単位:百万円)
メモリ製品
ロジック製品
合計
当第3四半期連結累計期間
2,338
23,708
26,046
(参考)前期第3四半期連結累計期間
3,262
21,253
24,516
②財政状態の分析当第3四半期連結会計期間末における総資産は72,993百万円となり、前連結会計年度末比731百万円の増加となりました。これは主に、売掛金及び契約資産が1,238百万円、有形形固定資産が2,702百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が2,409百万円、未収入金が800百万円それぞれ減少していたことによるものです。負債は25,577百万円となり、前連結会計年度末比4,478百万円の減少となりました。これは主に、未払金が1,465百万円、その他流動負債が568百万円、長期借入金が2,138百万円それぞれ減少したことによるものです。純資産は47,416百万円となり、前連結会計年度末比5,209百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益2,901百万円を計上した一方で剰余金の配当491百万円を実施したこと等により利益剰余金が2,410百万円、為替換算調整勘定が1,044百万円、非支配株主持分が1,752百万円それぞれ増加したことによるものです。
(2) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動該当事項はありません。なお、当社グループのテスト事業における研究開発活動は、受託業務に関連した開発内容が中心であり、これらの研究開発は事業活動に密接に関わる内容であるため、売上原価として処理しております。