【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況当第1四半期連結累計期間において、当社グループでは、5G基地局向けロジック製品の受託量が増加したものの、コンシューマ向け製品の需要低迷の影響を受け、メモリ製品や、ロジック製品であるフラッシュメモリコントローラの受託量が減少いたしました。また、車載向けロジック製品の受託量も、顧客ごとに動向の違いはあるものの、全体として若干減少いたしました。これらに加え、連結決算時の外貨換算額が、円高方向に変わった為替レートの影響を受けたことなどから、当社グループの売上高は、前四半期と比較して減少し、8,245百万円(前期第4四半期比5.2%減)となりました。売上高の減少に伴い、営業利益、経常利益も前四半期と比較して減少し、それぞれ1,690百万円(前期第4四半期比16.7%減)、1,695百万円(前期第4四半期比14.5%減)となりましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益については、特別利益として固定資産売却益530百万円を計上したことなどにより増加し1,137百万円(前期第4四半期比7.6%増)となりました。なお、当第1四半期において、法人税等439百万円、非支配株主に帰属する四半期純利益648百万円を計上しております。
前年同期との比較では、メモリ製品や、ロジック製品であるフラッシュメモリコントローラ、ディスプレイコントローラなどの受託量が減少したものの、車載向けや5G基地局向け、サーバー用CPUなどのロジック製品の受託量が増加いたしました。これらに加え、連結決算時の外貨換算額が、円安となった為替レートの影響を受けたことなどから、売上高は8.8%、営業利益は16.6%、経常利益は9.0%、前年同期と比較して増加いたしました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益については、特別利益として固定資産売却益530百万円を計上したことなども加わり、前年同期と比較して96.4%増加いたしました。
当社グループの当第1四半期連結累計期間における売上高の製品別内訳は、以下のとおりです。(単位:百万円)
メモリ製品
ロジック製品
合計
当第1四半期連結累計期間
585
7,660
8,245
(参考)前期第1四半期連結累計期間
1,118
6,459
7,578
(参考)前期第4四半期連結会計期間
834
7,861
8,695
(2)財政状態の分析当第1四半期連結会計期間末における総資産は72,910百万円となり、前連結会計年度末比647百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が741百万円、未収入金が443百万円それぞれ増加した一方で、立替金が364百万円、有形固定資産が126百万円それぞれ減少したことによるものです。負債は29,018百万円となり、前連結会計年度末比1,036百万円の減少となりました。これは主に、未払金が770百万円、預り金が461百万円それぞれ減少した一方で、未払法人税等が302百万円増加したことによるものです。純資産は43,891百万円となり、前連結会計年度末比1,684百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益1,137百万円計上の一方で剰余金の配当491百万円を実施したこと等により利益剰余金が646百万円、為替換算調整勘定が198百万円、非支配株主持分が838百万円それぞれ増加したことによるものです。
(3)経営方針、経営環境及び対処すべき課題等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。なお、当社グループにおける研究開発活動は、テスト受託業務に関連した事項が中心であり、事業活動に密接に関わる内容であるため、これらの研究開発に係る費用は売上原価として処理しております。