【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、ファンケルグループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間の売上高は、主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業が増収となり、全体では54,077百万円(前年同期比6.8%増)となりました。営業利益は、増収により売上総利益が増加したことに加え、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたことなどにより、6,057百万円(前年同期比80.8%増)となりました。経常利益は6,362百万円(前年同期比52.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,316百万円(前年同期比62.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。①化粧品関連事業売上高化粧品関連事業の売上高は、29,886百万円(前年同期比4.2%増)となりました。
2023年3月期前第2四半期連結累計期間
2024年3月期当第2四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
ファンケル化粧品
20,905
72.9
21,431
71.7
2.5
アテニア化粧品
6,744
23.5
7,675
25.7
13.8
boscia(ボウシャ)
398
1.4
358
1.2
△10.1
その他
645
2.2
420
1.4
△34.8
合計
28,694
100.0
29,886
100.0
4.2
2023年3月期前第2四半期連結累計期間
2024年3月期当第2四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
通信販売
15,269
53.2
16,033
53.7
5.0
店舗販売
5,762
20.1
6,249
20.9
8.5
卸販売他
4,980
17.4
4,848
16.2
△2.6
海外
2,682
9.3
2,754
9.2
2.7
合計
28,694
100.0
29,886
100.0
4.2
ファンケル化粧品は、今春発売した基礎スキンケアの「ブライトニング」や「マイルドクレンジングオイル<ブラック&スムース>」、スペシャルケアの「コアエフェクター」などが好調に推移したことにより、21,431百万円(前年同期比2.5%増)となりました。アテニア化粧品は、外部通販の伸長に加え、中国向け越境ECが好調で、7,675百万円(前年同期比13.8%増)となりました。boscia(ボウシャ)は、リアル店舗向けの卸販売が振るわず、358百万円(前年同期比10.1%減)となりました。販売チャネル別では、通信販売は16,033百万円(前年同期比5.0%増)、店舗販売は6,249百万円(前年同期比8.5%増)、卸販売他は4,848百万円(前年同期比2.6%減)、海外は2,754百万円(前年同期比2.7%増)となりました。
営業損益
損益面では、増収により売上総利益が増加したことに加え、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたことなどにより、営業利益は4,056百万円(前年同期比49.0%増)となりました。
②栄養補助食品関連事業売上高栄養補助食品関連事業の売上高は、21,394百万円(前年同期比13.4%増)となりました。
2023年3月期前第2四半期連結累計期間
2024年3月期当第2四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
通信販売
8,794
46.6
9,416
44.0
7.1
店舗販売
2,751
14.6
3,557
16.6
29.3
卸販売他
5,581
29.6
6,194
29.0
11.0
海外
1,738
9.2
2,226
10.4
28.1
合計
18,866
100.0
21,394
100.0
13.4
製品面では、広告を強化した「大人のカロリミット」や、「年代別サプリメント」が好調に推移したことに加え、中国向け越境ECの伸長により、増収となりました。販売チャネル別では、通信販売は9,416百万円(前年同期比7.1%増)、店舗販売は3,557百万円(前年同期比29.3%増)、卸販売他は6,194百万円(前年同期比11.0%増)、海外は2,226百万円(前年同期比28.1%増)となりました。
営業損益 損益面では、増収により売上総利益が増加したことに加え、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたことなどにより、営業利益は2,938百万円(前年同期比109.2%増)となりました。
③その他関連事業売上高
その他関連事業の売上高は、2,796百万円(前年同期比9.2%減)となりました。
2023年3月期前第2四半期連結累計期間
2024年3月期当第2四半期連結累計期間
伸び率(%)
金額(百万円)
金額(百万円)
発芽米
996
889
△10.7
青汁
964
923
△4.2
その他
1,118
983
△12.0
合計
3,078
2,796
△9.2
営業損益 損益面では、減収による売上総利益の減少などにより、139百万円の営業損失(前年同期は65百万円の営業利益)となりました。
資産は、前連結会計年度末に比べて2,480百万円増加し、106,425百万円となりました。この要因は、流動資産の増加3,338百万円および固定資産の減少858百万円であります。流動資産の増加の主な要因は、受取手形及び売掛金の増加1,245百万円、原材料及び貯蔵品の増加828百万円と、現金及び預金の増加725百万円であります。固定資産の減少の主な要因は、減価償却などによる有形固定資産の減少858百万円であります。負債は、前連結会計年度末に比べて189百万円増加し、28,471百万円となりました。この要因は、流動負債の増加10,214百万円および固定負債の減少10,025百万円であります。流動負債の増加の主な要因は、1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債を固定負債から流動負債へ振り替えたことによる増加10,025百万円と、未払法人税等の増加520百万円および買掛金の減少658百万円であります。固定負債の減少の主な要因は、転換社債型新株予約権付社債を流動負債へ振り替えたことなどによる減少10,050百万円であります。純資産は、前連結会計年度末に比べて2,291百万円増加し、77,954百万円となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益計上による利益剰余金の増加4,316百万円および配当金の支払いによる利益剰余金の減少2,059百万円であります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末から0.5ポイント上昇し、72.7%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は37,765百万円となり、前連結会計年度末より725百万円増加いたしました。 当第2四半期連結累計期間の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は3,635百万円(前年同期は6,150百万円の収入)となりました。この内訳の主なものは、税金等調整前四半期純利益6,301百万円および減価償却費1,937百万円などによる増加と、法人税等の支払額1,504百万円、売上債権の増減額1,234百万円および棚卸資産の増減額1,196百万円などによる減少であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は1,011百万円(前年同期は922百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、有形固定資産の取得による支出800百万円および無形固定資産の取得による支出372百万円などによる減少であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は2,129百万円(前年同期は2,118百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、配当金の支払額2,055百万円などによる減少であります。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における研究開発関連費用の総額は1,667百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、ファンケルグループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。