【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による社会活動の制約の緩和や訪日外国人観光客の受け入れ再開などが消費活動をけん引し、緩やかな回復基調となりました。一方、海外経済やロシア・ウクライナ情勢、中東や東アジアの地政学リスクは景気下振れの懸念材料となっております。また、原材料やエネルギー価格の高騰および人手不足など、先行きの不透明な状況は依然として続いております。
このような状況下、当社グループの当第1四半期連結累計期間における売上高は131億98百万円(前年同期比101.6%)、営業損失1億4百万円(前年同期は営業損失51百万円)、経常利益1億16百万円(前年同期比40.5%)および親会社株主に帰属する四半期純利益51百万円(前年同期比40.2%)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。なお、セグメント業績の金額には、セグメント間取引が含まれております。
包装材関連事業
段ボールの国内生産動向は、1-3月累計数量(速報値)では前年比97.9%となりました。食料品分野は安定した需要を維持したものの、輸出関連が中心の電気・機械器具分野にて需要が減少しました。
このような環境下、当社グループの国内販売は価格改定に取り組んだ結果、増収となりました。数量は、段ボールケースで最大の需要分野である食料品分野において前年からやや減少したものの、青果物および通販の分野で増加しました。全体としては採算性を重視した顧客ポートフォリオの見直しなどの影響が残り、前年比95.6%となりました。
収益面においては、主原材料の値上がりに対応し、製品価格の改定と生産性改善活動を進めたものの、動力費および燃料費の高騰が影響し、減益となりました。
海外事業は、輸出関連企業の影響を受け減収となりましたが、製品価格の改定と生産性改善活動の推進により増益となりました。
以上により、包装材関連事業の売上高は139億40百万円(前年同期比101.2%)、セグメント損失(営業損失)は83百万円(前年同期はセグメント損失62百万円)となりました。
不動産賃貸事業
当セグメントにおきましては、売上高は89百万円(前年同期比100.0%)、セグメント利益(営業利益)は75百万円(前年同期比102.1%)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ4億79百万円減少し675億70百万円となりました。これは、主に前連結会計年度末に比べ、売上債権が減少したことなどによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ2億20百万円減少し271億71百万円となりました。これは、主に短期借入金および長期借入金の返済などにより減少したものであります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ2億58百万円減少し403億98百万円となりました。これは、主に配当金を支払ったことなどによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上および財務上の課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第1四半期連結累計期間において、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は50百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。