【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況 当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、物価の上昇、部品・資材等の供給制約といった景気下押し要因があったものの、新型コロナウイルス感染対策の進展により行動制限が一段と緩和され、全体としては緩やかな景気持ち直しが続きました。ただし、ウクライナ情勢の混迷が長期化する中で、容易に収束しないインフレ懸念を背景に世界的な金融引き締めが進んでいることから、内外金利差拡大に伴う為替相場の変動や海外景気の下振れ等の影響を受けるリスクも高まっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループを取り巻く環境につきましては、防災・減災、国土強靭化対策など建設需要の高まり等を背景に公共投資は底堅く推移しているものの、原油価格の高騰や円安の進行等の業績下押し要因に注視を要する状況が続いております。 当社グループはこのような環境の中で、中期経営計画『しなやか2025』の2年目として、迅速かつ的確な意思決定のもと、組織一丸となって持続可能な企業グループとして成長していくことを目指し、各施策に取り組んでまいりました。当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は33,677百万円(前年同四半期比3.9%増)、営業利益は2,178百万円(前年同四半期比21.6%減)、経常利益は2,441百万円(前年同四半期比17.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、退職給付制度改定益1,202百万円を特別利益に計上したことにより2,646百万円(前年同四半期比32.2%増)となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。
(アスファルト応用加工製品事業)アスファルト応用加工製品事業につきましては、原材料価格上昇への対応に加え、「長寿命化・高性能化」や「環境負荷低減」などに寄与する高付加価値製品の設計・受注活動の推進により販売拡大に努めてまいりました。当第2四半期連結累計期間の売上高は12,760百万円(前年同四半期比15.5%増)、セグメント利益は2,785百万円(前年同四半期比3.0%増)となりました。
(道路舗装事業)道路舗装事業につきましては、一部地域で工事進捗の遅れ等があったものの、防災・減災、国土強靭化対策等に係る工法提案からの受注活動と工事の着実な執行に加え、資材等の価格高騰への対応を進めてまいりました。当第2四半期連結累計期間の売上高は20,763百万円(前年同四半期比2.1%減)、セグメント利益は972百万円(前年同四半期比39.2%減)となりました。
(その他)その他につきましては、不動産賃貸収入などにより、売上高は153百万円(前年同四半期比2.2%増)、セグメント利益は115百万円(前年同四半期比1.9%増)となりました。
総資産は、前連結会計年度末に比べて2,006百万円減少し、86,418百万円となりました。これは、退職給付に係る資産が1,097百万円
、電子記録債権が505百万円、建物及び構築物が381百万円増加した一方、受取手形、売掛金及び契約資産が4,009百万円減少したことなどによるものです。負債は、前連結会計年度末に比べて3,063百万円減少し、17,286百万円となりました。これは、買掛金が1,241百万円、未払法人税等が1,651百万円減少したことなどによるものです。純資産は、前連結会計年度末に比べて1,057百万円増加し、69,132百万円となりました。これは、利益剰余金が1,362百万円増加したことなどによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
区分
前第2四半期連結累計期間(百万円)
当第2四半期連結累計期間(百万円)
増減額(百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー
3,767
2,056
△1,710
投資活動によるキャッシュ・フロー
△1,377
△2,142
△765
財務活動によるキャッシュ・フロー
△778
△1,261
△483
現金及び現金同等物の増減額
1,623
△1,309
△2,932
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前年同四半期連結累計期間末に比べて、1,048百万円増加し、25,782百万円となりました。当四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローで増加した資金は2,056百万円(前年同四半期比45.4%減)となりました。これは売上債権の減少3,380百万円、仕入債務の減少1,373百万円などによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローで支出した資金は2,142百万円(前年同四半期比55.6%増)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出1,196百万円などによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローで支出した資金は1,261百万円(前年同四半期比62.1%増)となりました。これは、配当の支払による支出1,207百万円などによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は485百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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