【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態の状況(資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産は106億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億95百万円減少しました。これは主に現金及び預金が1億85百万円増加したものの、売掛金が8億17百万円、仕掛品が2億8百万円、その他流動資産が1億20百万円減少したことによるものです。固定資産は37億79百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億12百万円減少しました。これは主に機械装置及び運搬具が61百万円減少したことによるものです。この結果、総資産は144億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億7百万円減少しました。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債は22億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億64百万円減少しました。これは主に電子記録債務が4億15百万円、支払手形及び買掛金が1億58百万円、未払費用が1億14百万円減少したことによるものです。固定負債は10億36百万円となり、前連結会計年度末に比べ21百万円増加しました。これは主に退職給付に係る負債が18百万円増加したことによるものです。この結果、負債合計は33億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億43百万円減少しました。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は111億54百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億64百万円減少しました。これは主に利益剰余金が4億21百万円減少したことによるものです。純資産の減少以上に負債が減少した結果、自己資本比率は77.1%(前連結会計年度末は74.5%)となりました。
(2) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)における世界経済は、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化により不安定な国際情勢が継続する中、欧米や中国経済の減速懸念、世界的なインフレ、各国の政策金利引き上げの影響などにより、依然として予断を許さない状況となっております。わが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限が緩和され、経済活動が正常化する中、各種政策効果などにより緩やかな回復が続きましたが、原材料価格やエネルギー価格の高止まりや、中国経済の減速懸念、世界的な金融引き締めなどを背景とした海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクなど、先行きは依然として不透明な状況が継続しております。当社グループを取り巻く経営環境を見ると、スマートフォンなどの最終製品製造メーカの部品在庫調整は進んでいるものの、景況感悪化による最終製品需要回復の遅れなどにより、主要取引先電子部品メーカの生産は低調に推移し、設備投資に対する姿勢は想定以上に慎重な状態が継続しました。こうした環境の中、当社グループは、主要取引先電子部品メーカの次世代製品開発や省人化・自動化などによる生産性向上ニーズに対応するとともに、新規先電子部品メーカへの営業を強化し、顧客からの依頼実験やサンプル成膜依頼に迅速、かつ積極的に取り組みました。生産面では、期初受注残及び受注予定案件を見据えた生産体制を整えるなど効率的な生産に努めましたが、顧客事情による納品スケジュールの後倒しや大幅仕様変更による受注額減額が発生し、売上高に影響しました。この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、受注高は21億29百万円(前年同四半期比51.5%減)、売上高は32億62百万円(同42.3%減)となりました。受注高については、受注済水晶デバイス装置及び光学装置の顧客要請に基づく大幅仕様変更による4億52百万円の受注額減額がありました。損益につきましては、経常利益35百万円(前年同四半期比95.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益14百万円(同97.4%減)となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。①真空技術応用装置事業真空技術応用装置事業の受注高は8億76百万円(前年同四半期比71.3%減)、売上高は20億9百万円(同53.4%減)、セグメント利益は1億36百万円(同85.6%減)となりました。業界別の状況は以下のとおりです。
(水晶デバイス装置)水晶デバイス業界では、世界のスマートフォン出荷台数減少によりデバイスメーカの設備稼働率は低調に推移したため、増産設備投資発注には至らず、次世代製品向けや既存生産ラインの更新投資についても先送り姿勢が強まりました。売上高に関しては、顧客事情などによる納品スケジュールの後倒しや大幅仕様変更による受注額減額案件の発生が影響を及ぼしました。水晶デバイス装置の受注高はマイナス2億56百万円(前年同四半期は4億74百万円)、売上高は11億34百万円(前年同四半期比27.9%減)となりました。受注高については、受注済装置の顧客要請に基づく大幅仕様変更による3億63百万円の受注額減額がありました。(光学装置)光学業界では、スマートフォンをはじめとした最終製品需要の回復が遅れていることなどを受け、デバイスメーカの設備投資姿勢は低調に推移しました。売上高に関しては、顧客事情による納品スケジュールの後倒しや大幅仕様変更による受注額減額案件の発生が影響を及ぼしました。光学装置の受注高はマイナス69百万円(前年同四半期は12億14百万円)、売上高は3億16百万円(前年同四半期比87.0%減)となりました。受注高については、受注済装置の顧客要請に基づく大幅仕様変更による89百万円の受注額減額がありました。
(電子部品装置・その他装置)電子部品業界では、新規市場の開拓を継続的に行うとともに、顧客との共同開発やサンプル成膜依頼に積極的に取り組むことを通じて受注獲得に努めましたが、引合い案件の一部の受注時期が第3四半期以降に後倒しとなりました。売上高に関しては、顧客事情による納品スケジュールの後倒し案件の発生が影響を及ぼしました。電子部品装置・その他装置の受注高は12億2百万円(前年同四半期比11.7%減)、売上高は5億57百万円(同88.1%増)となりました。
②サービス事業サービス事業につきましては、ユーザーに対する定期的な稼働状況確認による潜在ニーズの掘り起こし及び生産性向上提案による装置の改造・修理や消耗品の販売に努めましたが、顧客工場の稼働率低下などにより消耗品の販売が低調に推移しました。一方で、光学デバイスメーカの生産性向上ニーズに係る大口改造工事の売上がありました。サービス事業の売上高は12億53百万円(前年同四半期比6.6%減)、セグメント利益は3億71百万円(同10.7%減)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して1億80百万円増加し、49億28百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金獲得は6億31百万円(前年同四半期比31.4%減)となりました。これは主に、仕入債務の減少5億70百万円などの支出はあったものの、売上債権の減少7億72百万円、棚卸資産の減少1億95百万円、減価償却費1億45百万円、未収消費税等の減少1億7百万円などの獲得があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金支出は77百万円(前年同四半期比6.7%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得73百万円などの支出があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金支出は4億37百万円(前年同期比16.0%減)となりました。これは主に、配当金の支払額4億34百万円などの支出があったことによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億72百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
