【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間のNintendo Switchビジネスは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』が好調なスタートを切り、販売本数は2,061万本となりました。その他の当期に発売した新作タイトルも、『スプラトゥーン3』が1,013万本、『Nintendo Switch Sports』が861万本と、それぞれ順調に販売を伸ばしました。また、前期以前に発売したタイトルのうち『マリオカート8 デラックス』が666万本(累計販売本数5,200万本)、『星のカービィ ディスカバリー』が347万本(累計販売本数612万本)の販売を記録しました。これらの結果、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカー様のタイトルも含めて27タイトルとなりました。 ハードウェアに関しては、半導体部品等の供給不足によって夏の終わりごろまで生産に支障をきたしたことなどから、販売台数は前年同期比21.3%減の1,491万台となりました。ソフトウェアの販売本数は、ハードウェアの販売減の影響を一部受け、前年同期比4.0%減の1億7,211万本となりました。ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトが好調に推移したほか、Nintendo Switch Onlineによる売上が増加したことなどにより、デジタル売上高は3,100億円(前年同期比21.5%増)となりました。モバイル・IP関連収入等については、ロイヤリティ収入は安定的に推移しましたが、スマートデバイス向け課金収入が減少したことで、売上高は389億円(前年同期比2.3%減)となりました。これらの状況により、売上高は1兆2,951億円(前年同期比1.9%減)となり、このうち、海外売上高は9,888億円(前年同期比5.2%減、海外売上高比率76.4%)となりました。営業利益は4,105億円(前年同期比13.1%減)、経常利益は4,825億円(前年同期比6.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,462億円(前年同期比5.8%減)となりました。また、総資産は主に有価証券が減少したものの、現金及び預金や受取手形及び売掛金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,234億円増加し、2兆7,858億円となりました。負債は、主に未払法人税等が減少したものの、支払手形及び買掛金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ196億円増加し、6,127億円となりました。純資産は、主に自己株式の取得による減少がありましたが、利益剰余金や為替換算調整勘定などの増加により、前連結会計年度末に比べ1,037億円増加し、2兆1,730億円となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループの「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は783億78百万円です。
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