【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、第8次中期経営計画(2020年4月~2023年3月期)において、次期商品(トランスミッション部品、xEV部品等)の拡販および収益確保を経営の最重要課題としております。
一方、当第2四半期連結累計期間の日本経済は、新型コロナウイルス感染症からの回復が進む一方で、半導体不足によるサプライチェーンの停滞、資源価格及び物流費の高騰、ロシア・ウクライナ問題の長期化、および急速な円安の進行によるコストの変動等先行きに対する不透明感が増しております。
このようななか、当社グループでは、主力商品のプーリおよび次期商品での収益性向上活動を推進するとともに「新しい世界に挑戦していきます」をスローガンにJVによるモーターコア新会社の設立、カーボンニュートラルへの取り組み等を積極的に推進しております。
その結果、当社グループ(当社及び連結子会社)の売上高は4,610百万円(対前年同四半期303百万円増加[7.0%])となりました。利益面では、営業利益94百万円(対前年同四半期11百万円減少[△10.9%])、経常利益139百万円(対前年同四半期9百万円増加[7.6%])、親会社株主に帰属する四半期純利益178百万円(対前年同四半期112百万円増加[172.3%])となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
日本は売上高3,270百万円(対前年同四半期283百万円増加[9.5%])、営業利益44百万円(対前年同四半期は営業損失95百万円)となりました。東南アジアは売上高1,089百万円(対前年同四半期74百万円増加[7.4%])、営業利益22百万円(対前年同四半期110百万円減少[△83.4%])、中国は売上高411百万円(対前年同四半期26百万円減少[△6.1%])、営業利益19百万円(対前年同四半期46百万円減少[△70.9%])となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は14,540百万円となり、前連結会計年度末に比べ168百万円の増加となりました。流動資産は228百万円増加しましたが、主として現金及び預金の増加211百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加69百万円、商品及び製品の増加75百万円、その他の減少104百万円等によるものであります。固定資産は59百万円減少しましたが、主として機械装置及び運搬具の減少84百万円、建設仮勘定の増加80百万円、投資有価証券の減少68百万円等によるものであります。
負債は4,785百万円となり、前連結会計年度末に比べ318百万円の減少となりました。流動負債は55百万円減少しましたが、主として支払手形及び買掛金の増加57百万円、1年以内返済予定の長期借入金の減少33百万円、賞与引当金の増加46百万円、その他の減少133百万円等によるものであります。固定負債は263百万円減少しましたが、主として長期借入金の減少235百万円、リース債務の減少55百万円、退職給付に係る負債の増加37百万円等によるものであります。
純資産は9,754百万円となり、前連結会計年度末に比べ487百万円の増加となりました。主として利益剰余金の増加109百万円、非支配株主持分の増加12百万円、その他有価証券評価差額金の減少49百万円、為替換算調整勘定の増加415百万円等によるものであります。
この結果、自己資本比率は65.9%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,112百万円と、前連結会計年度末と比べ、168百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は454百万円(対前年同四半期185百万円減少[△29.0%])となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益252百万円(対前年同四半期103百万円増加[68.9%])、減価償却費385百万円(対前年同四半期25百万円増加[7.2%])、売上債権の減少額44百万円(対前年同四半期131百万円減少[△74.8%])、仕入債務の増加額40百万円(前年同四半期は21百万円の減少)、法人税等の支払額91百万円(対前年同四半期62百万円増加[211.1%])となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は43百万円(対前年同四半期213百万円減少[△82.9%])となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出257百万円(対前年同四半期15百万円増加[6.5%])、無形固定資産の取得による支出7百万円(対前年同四半期2百万円減少[△26.0%])、投資有価証券の取得による支出9百万円(対前年同四半期1百万円減少[△9.5%])、関係会社株式の売却による収入115百万円(前年同四半期はありません)、補助金の受取額76百万円(対前年同四半期66百万円増加[660.7%])となったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は405百万円(対前年同四半期349百万円増加[618.9%])となりました。これは主に長期借入金の返済による支出268百万円(対前年同四半期59百万円増加[28.2%])、リース債務の返済による支出57百万円(対前年同四半期2百万円増加[4.4%])、配当金の支払額68百万円(対前年同四半期0百万円減少[△0.9%])となったことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、95百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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