【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績
当第3四半期連結累計期間における事業環境は、引き続き好調であり、受注は堅調に推移しております。一方で原油をはじめとする資源価格の高騰や円安などに起因する原材料・資材調達コスト・エネルギーコストの上昇は経営成績に大きな影響を及ぼしております。
このような状況を受け、当社の素形材部門では、半導体製造装置向け鋳鋼品、鉱山機械向け鋳鋼品、工作機械向け鋳鉄品の販売が増加しております。
エンジニアリング部門においても、高速道路及び鉄道で使用する橋梁部品や建築物向け柱脚の需要が安定し受注額も増加しました。また、売上が遅れていた大型プロジェクト案件の工程も進捗しており、特に当四半期においては売上が大きく伸長しました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は10,562百万円(前年同期比24.6%増)となりました。コストについては、素形材部門において電力費や合金鉄等の原材料資材価格が依然として高い水準で推移している状況により限界利益率が悪化、販売費及び一般管理費は、積極的な営業活動を再開したこと等により前年同期比で増加しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経常利益は381百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は253百万円となりました。
(2)財政状態
総資産は主として棚卸資産の増加により、前連結会計年度末に比べ1,965百万円増加し、23,053百万円となりました。
負債は主として仕入債務と借入金の増加により2,166百万円増加し12,002百万円となりました。また純資産は四半期純利益の計上による増加がありましたが、配当、自己株式の取得及び消却による減少により200百万円減少し11,051百万円となりました。自己資本比率は前連結会計年度末から5.5ポイント減少し47.9%となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、170百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。