【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に伴う地政学的リスクを背景とした資源価格や原材料価格の高騰に加えて、世界的なインフレの長期化や金融引き締め政策の継続に伴う景気減速などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く経営環境につきましては、北米及び欧州のゲーミング市場では、旅行需要の拡大を背景にカジノホテルの設備投資需要は堅調に推移し、また、国内外のコマーシャル市場においては、各国でスタンダードになりつつある非接触・非対面による代金決済方式の普及拡大が追い風となりました。さらに、国内の遊技場向機器市場では、本格的なスマート遊技機の導入開始に伴い、パチンコホールにおいて永らく停滞していた周辺設備への需要が増加いたしました。その一方で、前期後半から続く半導体等の部材不足及び部材価格の高騰については、当期後半に向けて解消の方向にあるものの、一部製品の供給不足などの影響がありました。
このような状況の下、ゲーミング市場においては引き続き堅調に推移する需要に応えるべく、顧客への製品供給に最大限に努めるとともに、当該市場における新製品の販売促進活動を含めた多角的なマーケティング活動を実施いたしました。また、コマーシャル市場では北米及び中南米地域における新拠点を中心に、新製品の販路拡大を含めた現地代理店の拡充に加えて、各国の市場ニーズに応じた製品提案活動を実施いたしました。さらに、遊技場向機器市場においても需要の高い製品に特化した販売活動を行いました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は13,321百万円(前年同四半期比8.4%増)となりました。利益面においても、一部に部材高騰の影響があったものの、遊技場向機器セグメントの収益改善の効果もあり、営業利益は919百万円(前年同四半期比53.2%増)、円安の進行に伴う為替換算差益793百万円の計上等により、経常利益は1,756百万円(前年同四半期比6.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,371百万円(前年同四半期比6.2%増)となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間の平均為替レートは、米ドル136.54円(前年同四半期は124.52円)、ユーロは147.93円(前年同四半期は135.22円)で推移いたしました。また、当第2四半期連結会計期間末の時価評価に適用する四半期末日の為替レートは、米ドル149.58円(前連結会計年度末は133.54円)でありました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①グローバルゲーミング
主力製品である紙幣識別機ユニット及びプリンターユニットの需要は旺盛であったものの、部材入手難による一部製品の供給不足の影響を受け、当セグメントの売上高は6,531百万円(前年同四半期比7.7%減)となりました。その一方で、製品の輸送費等の減少により、セグメント利益は1,075百万円(前年同四半期比6.0%増)となりました。
②海外コマーシャル
欧州地域における流通市場向けの紙幣還流ユニット及び紙幣識別機ユニットの需要が堅調に推移したことなどにより、当セグメントの売上高は2,710百万円(前年同四半期比17.7%増)となりました。一方で部材価格高騰の影響等により、セグメント損失137百万円(前年同四半期は54百万円の利益)を計上しました。
③国内コマーシャル
セルフガソリンスタンド精算機、バス車内運賃箱等向けの紙幣識別機ユニットの販売が増加したことなどにより、当セグメントの売上高は1,017百万円(前年同四半期比11.0%増)となりました。一方で部材価格高騰の影響等により、セグメント利益は28百万円(前年同四半期比70.0%減)となりました。
④遊技場向機器
遊技機メーカー各社よりスマート遊技機がリリースされたことを受け、関連する周辺機器の販売や設置工事等が増加したことなどにより、当セグメントの売上高は3,061百万円(前年同四半期比53.9%増)、セグメント利益は491百万円(前年同四半期は147百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,624百万円増加し、41,441百万円となりました。
流動資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,731百万円増加し、34,004百万円となりました。「受取手形、売掛金及び契約資産」が285百万円、棚卸資産が4,368百万円それぞれ増加した一方、「現金及び預金」が2,398百万円、「有価証券」が369百万円それぞれ減少いたしました。
固定資産合計は、有形固定資産の取得等により前連結会計年度末に比べて897百万円増加し、7,405百万円となりました。
繰延資産合計は、社債発行費の償却により前連結会計年度末に比べて3百万円減少し、31百万円となりました。
流動負債合計は、前連結会計年度末に比べて249百万円増加し、7,874百万円となりました。契約負債の増加などにより流動負債の「その他」が404百万円増加した一方、「支払手形及び買掛金」が125百万円、「未払法人税等」が23百万円それぞれ減少いたしました。
固定負債合計は、前連結会計年度末に比べて172百万円減少し、3,855百万円となりました。借入金返済により「長期借入金」が300百万円減少いたしました。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,547百万円増加し、29,711百万円となりました。譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分等に伴い「自己株式」が15百万円減少し、また、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により「利益剰余金」が1,166百万円、在外子会社の時価評価による「為替換算調整勘定」が1,262百万円それぞれ増加いたしました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、2,473百万円減少し、10,731百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、支出した資金は2,681百万円(前年同四半期は456百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益1,756百万円などにより資金が増加した一方、棚卸資産の増加3,582百万円、仕入債務の減少601百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、支出した資金は120百万円(前年同四半期は97百万円の支出)となりました。これは主に有価証券純増減額390百万円などにより資金が増加した一方、定期預金の預入による支出73百万円、有形固定資産の取得による支出407百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、支出した資金は561百万円(前年同四半期は597百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済300百万円、配当金の支払204百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
また、これらのほかに、現金及び現金同等物に係る換算差額889百万円の資金の増加がありました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、当第2四半期連結累計期間において、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、740百万円であります。 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
