【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループを取り巻く経営環境については、新型コロナウイルス感染症の影響が一服し経済活動が活発化する一方で、ロシア・ウクライナ情勢等の地政学的リスクに起因する資源価格や原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱に加えて、急速な円安の進行などにより、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
このような市場環境の中、米国及び欧州ゲーミング市場ではコロナ禍前の活況を取り戻しつつあることで、顧客であるカジノホテル等の設備投資意欲が高水準で推移し、また、国内外のコマーシャル市場でも、中国政府のコロナ政策による規制強化の影響で一部販売の減衰が見られた例を除き、同様に総じて顧客の需要は堅調に推移いたしました。一方で、国内の遊技場向機器市場では、本年11月より順次、スマート遊技機の導入が開始されることに伴い、顧客の設備機器における投資は慎重を期する状況にありました。
以上のように、遊技場向機器セグメント以外は各地域とも、概ね当社製品に対する需要の回復傾向が見られる一方で、サプライチェ-ンの混乱に端を発した半導体を中心とした電子部材等の供給不足の影響が長引いており、特に当第2四半期には一部製品について生産及び納期遅延の発生や、部材の値上がりによる原価上昇など、業績、とりわけ利益面の伸びが減速する傾向が顕著になりました。
このような状況の下、入手困難な主要部材については市場流通品の確保や、製品の設計変更による当該部材の使用回避などにより、製品供給に最大限の尽力を行いました。加えて、北中米コマーシャル市場のシェア拡大に向け設立した新会社を中心に、北中米のみならず南米地域においても積極的にマーケティング活動を実施することで、新たな市場の獲得、シェアの拡大などに努めました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は、12,284百万円(前年同四半期比36.3%増)となりました。利益面においても売上高の増加に伴い、営業利益は600百万円(前年同四半期比118.6%増)、さらに急速な円安の進行に伴う為替差益982百万円の計上などにより、経常利益は1,658百万円(前年同四半期比410.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,292百万円(前年同四半期比642.1%増)となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間の平均為替レートは、米ドル124.52円(前年同四半期は108.46円)、ユーロは135.22円(前年同四半期は130.48円)で推移いたしました。また、当第2四半期連結会計期間末の時価評価に適用する四半期末日の為替レートは、米ドル144.81円(前連結会計年度末は122.41円)でありました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①グローバルゲーミング
北米カジノ等のゲーミング市場における客足の増加に伴い、当社製品に対する需要の回復、拡大が顕著にみられ、また、当社でも部材不足等による納期遅延が懸念される中、製品の納入に最優先で取り組んだことなどから、当セグメントの売上高は7,073百万円(前年同四半期比71.4%増)、セグメント利益は1,015百万円(前年同四半期比34.1%増)となりました。
②海外コマーシャル
前年に引き続き、セルフレジ精算機用に欧州地域での紙幣識別機ユニット及び紙幣還流ユニットの販売が好調である一方で、アジア地域向けの販売が一部減少となったことなどから、当セグメントの売上高は2,303百万円(前年同四半期比4.7%増)、セグメント利益は54百万円(前年同四半期比4.2%減)となりました。
③国内コマーシャル
コロナ禍における新型コロナウイルス感染拡大防止対策としての非接触・非対面決済用途で、飲食店券売機及びホテルチェックイン精算機向けの紙幣還流ユニットの販売が増加したことなどから、当セグメントの売上高は917百万円(前年同四半期比12.7%増)、セグメント利益は93百万円(前年同四半期比177.9%増)となりました。
④遊技場向機器
本年11月以降、スマート遊技機の市場への導入が決定されたことに伴い、それまでの間、パチンコホール各社において設備投資に慎重さを期す傾向が顕在化したため、当セグメントの売上高は1,989百万円(前年同四半期比6.5%増)、セグメント損失は147百万円(前年同四半期は178百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて3,158百万円増加し、36,302百万円となりました。
流動資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,850百万円増加し、30,927百万円となりました。「現金及び預金」が641百万円、「受取手形、売掛金及び契約資産」が533百万円、棚卸資産が1,704百万円それぞれ増加いたしました。
固定資産合計は、有形固定資産の取得等により前連結会計年度末に比べて311百万円増加し、5,335百万円となりました。
繰延資産合計は、社債発行費の償却により前連結会計年度末に比べて3百万円減少し、38百万円となりました。
流動負債合計は、前連結会計年度末に比べて801百万円増加し、6,208百万円となりました。「未払法人税等」が209百万円、契約負債の増加などにより流動負債の「その他」が821百万円それぞれ増加した一方、「支払手形及び買掛金」が105百万円、借入金返済により「短期借入金」が119百万円それぞれ減少いたしました。
固定負債合計は、前連結会計年度末に比べて260百万円減少し、4,307百万円となりました。借入金返済により「長期借入金」が300百万円減少いたしました。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,617百万円増加し、25,786百万円となりました。譲渡制限付株式報酬としての新株式発行に伴い「資本金」及び「資本剰余金」がそれぞれ3百万円増加し、また、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により「利益剰余金」が1,143百万円、在外子会社の時価評価による「為替換算調整勘定」が1,470百万円それぞれ増加いたしました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、641百万円増加し、14,883百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は456百万円(前年同四半期は450百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益1,658百万円などにより資金が増加した一方、棚卸資産の増加574百万円、仕入債務の減少567百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、支出した資金は97百万円(前年同四半期は144百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の売却に係る手付金収入133百万円などにより資金が増加した一方、有形固定資産の取得による支出97百万円、差入保証金の差入による支出82百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、支出した資金は597百万円(前年同四半期は951百万円の収入)となりました。これは主に長期借入金の返済300百万円、配当金の支払148百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
また、これらのほかに、現金及び現金同等物に係る換算差額879百万円の資金の増加がありました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、当第2四半期連結累計期間において、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、663百万円であります。 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
