【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種の普及により、社会経済活動の正常化に向けて動き始めていますが、長期化するウクライナ情勢による資源・エネルギー価格の高騰や急激な円安等が重なり、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの商品需要とも関係の深い建築業界におきましては、新設住宅着工戸数は「持家」については建築費の上昇や物価高等の影響もあり低水準で推移しております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、2022年4月1日に完全子会社サンポット株式会社を吸収合併し、グループ全体で経営資源の効率化に注力しました。また、原材料価格の高騰や部品不足に対し、製品への価格転嫁や各種調達の見直しを進めてまいりました。
売上高を製品別に見ますと、給湯機器につきましては、部品不足による納期遅延の解消や製品価格改定もあり、全体で157億71百万円(前年同期比7.2%増)となりました。空調機器につきましては、欧州向けのヒートポンプ熱源機が好調だったことから、全体で140億71百万円(同5.0%増)となりました。システム機器につきましては、全体的に売上が不調でありましたことから10億4百万円(同8.7%減)となりました。ソーラー機器・その他につきましては、エネワイターは好調でしたが、その他関連部品の売上が減少し、全体で20億64百万円(同2.0%減)となりました。エンジニアリング部門につきましては、受注が引続き好調で25億74百万円(同99.6%増)となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は354億84百万円(同8.8%増)となりました。利益面につきましては、売上高の増加に加え、製品価格改定の影響もあり、営業利益は18億16百万円(同25.3%増)、経常利益は36億円(同24.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、25億43百万円(同24.8%増)となりました。
品目別売上高の状況
当四半期(2022年12月期第3四半期)
金額(百万円)
構成比(%)
前年同四半期比(%)
給湯機器
15,771
44.4
7.2
空調機器
14,071
39.7
5.0
システム機器
1,004
2.8
△8.7
ソーラー機器・その他
2,064
5.8
△2.0
エンジニアリング部門
2,574
7.3
99.6
合 計
35,484
100.0
8.8
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2億20百万円増加し、1,376億94百万円となりました。主な増減としましては、現金及び預金が29億64百万円、投資有価証券が27億14百万円、原材料及び貯蔵品が12億78百万円増加し、有価証券が65億63百万円減少しました。
負債は、前連結会計年度末に比べ1億27百万円増加し、92億99百万円となりました。主な増減としましては、賞与引当金が4億41百万円、退職給付に係る負債が3億43百万円増加し、支払手形及び買掛金が4億62百万円減少しました。
純資産は、前連結会計年度末に比べ93百万円増加し、1,283億94百万円となりました。主な増減としましては、自己株式が24億17百万円、利益剰余金が12億98百万円、その他有価証券評価差額金が9億69百万円減少しました。その結果、自己資本比率は93.2%となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、9億8百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。