【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループの四半期連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されている。経営者の視点による当第2四半期連結累計期間の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に関する分析等は次のとおりである。
本項に記載した将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものである。
1.経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の売上高は、ガス事業においてLNG価格の高騰を背景とした原料費調整によるガス料金単価の上方調整の影響等により、前年同期に比べ8,515百万円増の121,157百万円となった。
費用面については、主にガス事業において売上原価が増加した。
この結果、営業利益は前年同期に比べ2,234百万円増の2,641百万円、経常利益は同1,913百万円増の3,213百万円となった。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に特別利益に計上していたハウステンボス株式会社の株式売却益の影響等により、前年同期に比べ4,976百万円減の2,216百万円となった。
セグメント別の状況は、次のとおりである。
(1) ガス
当第2四半期連結累計期間の都市ガス事業におけるお客さま戸数は113万4千戸であり、都市ガス販売量は前年同期に比べ3.4%増の426,867千㎥となった。このうち家庭用ガス販売量については、気温影響や消費活動の変化等により使用量が減少したことから、前年同期に比べ2.9%減の81,623千㎥となった。一方、業務用ガス販売量については、主に大口顧客の獲得及び既存顧客の稼働増により前年同期に比べ4.0%増の286,653千㎥となった。他の事業者への卸供給ガス販売量については、卸供給先の需要増によって前年同期に比べ10.3%増の58,591千㎥となった。
以上のような都市ガス販売量の結果と原料費調整によるガス料金単価の上方調整の影響等により、売上高は前年同期に比べ15.2%増の76,056百万円となり、セグメント利益は売上高の増加等により283百万円(前年同期はセグメント損失2,116百万円)となった。
(2) LPG
LPG販売単価が下落したこと等により、売上高は前年同期に比べ13.4%減の10,363百万円となり、セグメント損益は326百万円の損失(前年同期はセグメント損失176百万円)となった。
(3) 電力・その他エネルギー
小売電気事業における販売単価の上昇等により、売上高は前年同期に比べ4.8%増の11,413百万円となったものの、セグメント利益はLNG出荷の売上高が減少したこと等により、前年同期に比べ11.9%減の1,012百万円となった。
(4) 不動産
分譲マンションの販売戸数が減少したこと等により、売上高は前年同期に比べ2.7%減の18,447百万円となり、セグメント利益は同10.3%減の1,645百万円となった。
(5) その他
その他の事業には、食関連事業(食品販売事業、飲食店事業)、情報処理事業等が含まれている。売上高は前年同期並みの13,198百万円となり、セグメント利益は飲食店事業において新型コロナウイルス感染症の影響からの回復等により484百万円(前年同期はセグメント損失4百万円)となった。
(注)1.セグメント別売上高及びセグメント利益又は損失には、セグメント間の内部取引に係る金額を含んでいる。
2.本報告書では、ガス量はすべて毎月の検針による使用量の計量に基づいたものを45MJ(メガジュール)/㎥で表記している。
3.お客さま戸数は、四半期末の都市ガスメーター取付個数である。
セグメント別の売上高及びその構成比は次のとおりである。
区分
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
ガス
65,999
54.4
76,056
58.7
LPG
11,972
9.9
10,363
8.0
電力・その他エネルギー
10,887
9.0
11,413
8.8
不動産
18,966
15.6
18,447
14.3
その他
13,415
11.1
13,198
10.2
計
121,241
100.0
129,478
100.0
2.財政状態の状況
(1) 資産
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、418,226百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,958百万円増加した。これは主に株価の上昇により投資有価証券が増加したことによるものである。
(2) 負債
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、319,025百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,619百万円減少した。これは主に支払手形及び買掛金が減少したことによるものである。
(3) 純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、99,200百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,576百万円増加した。これは主に株価の上昇によりその他有価証券評価差額金が増加したことによるものである。
3.キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ8,671百万円減の27,049百万円となった。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりである。
(1) 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間に営業活動により増加した資金は、7,867百万円(前年同期は532百万円の減少)となった。これは、棚卸資産の増加額が減少したこと等によるものである。
(2) 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間に投資活動により減少した資金は、15,559百万円となり、前年同期に比べ13,124百万円の支出の増加となった。これは、投資有価証券の売却による収入が減少したこと等によるものである。
(3) 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間に財務活動により減少した資金は、3,862百万円となり、前年同期に比べ846百万円の支出の増加となった。これは、長期借入金の返済による支出が増加したこと等によるものである。
4.会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はない。
5.経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はない。
6.優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はない。
7.研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は35百万円である。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。
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