【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、半導体部品不足等に起因する自動車メーカーの減産影響が縮小し、自動車用バックミラー等の売上が増加した結果、売上高は51,665百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べて7,661百万円(17.4%)の増加となりました。
営業利益は、日本、北米、タイ、インドネシアにおける売上高の増加により4,060百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べて1,680百万円(70.6%)の増加となりました。経常利益は4,601百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べて1,800百万円(64.3%)の増加となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は2,863百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べて299百万円(11.7%)の増加となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①日本
半導体部品不足等に起因する自動車メーカーの減産影響が縮小し、自動車用バックミラー等の売上が増加した結果、売上高は前第2四半期連結累計期間に比べて4,380百万円(20.7%)増加し、25,590百万円となりました。営業利益は、材料費比率の上昇影響(仕入価格高騰や輸入部品の円安影響等を含む)を受けたものの、売上高の増加により1,636百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べて891百万円(119.7%)の増加となりました。
②アジア
中国国内における景気下降の影響を受けたものの、タイ、インドネシアの自動車用バックミラーの販売数量が増加した結果、売上高は前第2四半期連結累計期間に比べて1,057百万円(7.7%)増加し、14,737百万円となりました。営業利益は、1,841百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べて548百万円(42.4%)の増加となりました。これは、主にタイ、インドネシアにおける売上高増加や、中国においては、前第2四半期連結累計期間に発生した上海ロックダウンの影響による材料費、物流費等の負担増が無くなったことによるものであります。
③北米
米国及びメキシコにおける自動車用バックミラーの販売数量増加や為替換算上の影響により、売上高は前第2四半期連結累計期間に比べて2,223百万円(24.4%)増加し、11,337百万円となりました。営業利益は、メキシコにおける売上高の増加や、米国における労務費、物流費の減少等により340百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べて178百万円(110.6%)の増加となりました。
b.財政状態
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、108,222百万円となり、前連結会計年度末に比べて7,862百万円増加いたしました。これは、主に現金及び預金が4,261百万円増加、受取手形及び売掛金が2,209百万円増加、商品及び製品が283百万円減少、仕掛品が378百万円減少、原材料及び貯蔵品が68百万円減少、有形固定資産が844百万円増加したことなどによるものであります。
負債の残高は、23,957百万円となり、前連結会計年度末に比べて2,625百万円増加いたしました。これは、主に支払手形及び買掛金が993百万円増加、電子記録債務が378百万円増加、未払法人税等が497百万円増加、賞与引当金が360百万円増加、退職給付に係る負債が149百万円増加したことなどによるものであります。
純資産の残高は、84,264百万円となり、前連結会計年度末に比べて5,237百万円増加いたしました。これは、主に利益剰余金が2,375百万円増加、純資産の控除項目である自己株式が747百万円増加、為替換算調整勘定が2,911百万円増加、その他有価証券評価差額金が641百万円増加したことなどによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間と比較して5,477百万円(15.7%)増加し、40,282百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況につきましては次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動による資金の増加は、6,601百万円(前年同期は2,511百万円の増加)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益4,670百万円、減価償却費2,056百万円、売上債権の増加額1,724百万円、棚卸資産の減少額1,304百万円、仕入債務の増加額1,058百万円、法人税等の支払額842百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金の減少は、3,013百万円(前年同期は1,545百万円の減少)となりました。これは、主に定期預金の預入による支出2,329百万円、定期預金の払戻による収入815百万円、有形固定資産の取得による支出1,784百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金の減少は、1,898百万円(前年同期は1,347百万円の減少)となりました。これは、主に自己株式の取得による支出777百万円、配当金の支払額485百万円、非支配株主への配当金の支払額626百万円によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
a.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
ミラーシステム事業は近年、自動車メーカーの現地生産化の拡大に対応すべく海外拠点の拡充を図っております。当連結会計年度は、連結売上高に占める海外向け売上高が51.7%と海外拠点の重要性が高く、今後も安定した売上高確保のために設備投資が増加することが予想されます。日本においては、新分野・新製品に対する研究開発関連費用も増加する傾向にあり、これらは当社グループの連結業績に重要な影響を与える要因と考えております。
b.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、ミラーシステム事業とオプトロニクス事業により構成される製造業に関わる原材料購入費及び製造経費、一般管理費等があります。また、設備資金需要としては各事業における生産性向上並びに新技術開発を目的とした設備投資等があります。
当社グループは事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するために、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達を行っております。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は449百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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