【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5月には5類に移行したことにより経済社会活動の制限が緩和され、景気は緩やかに持ち直しの傾向が見られたものの、長期化するロシア・ウクライナ問題や、世界的な金融引き締め政策の継続による円安の進行や資源価格の高騰による物価上昇が続いており、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの主要な事業であります物流関連業界におきましては、経済活動の回復と共に貨物輸送物量が増加するものと期待しておりましたが、コロナ禍を契機に新たな生活様式として、幅広い世代でeコマースの利用が定着し、宅配便での商品購入が増加し、企業間の貨物輸送物量は低調に推移しました。また、長引く原油価格の高騰により軽油単価や光熱費等の高値が続いている事や、ドライバー不足や2024年問題への対応等、労働環境の改善課題も多く、当社グループを取り巻く経営環境は非常に厳しい状況が続いております。
このような厳しい環境のもと、当社グループは、2年目となります中期経営計画(テーマ:「ありがとう創造計画」)の経営目標達成と企業価値の向上に向けて、グループ一丸となって取り組んでまいりました。その取り組みの一つとして、グループ経営のさらなる推進・強化を図るとともに、グループ全社員が一丸となって、同じビジョン、同じ目標に向かい、持続的な成長を目指すために、この7月に「株式会社エスライン」から「株式会社エスライングループ本社」に商号を変更いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、営業収益244億98百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益2億64百万円(前年同期比9.9%減)、経常利益3億25百万円(前年同期比10.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億20百万円(前年同期比5.0%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
[物流関連事業]
物流関連事業の主な事業収益は、貨物自動車運送事業、倉庫業、自動車整備事業、情報処理サービス業、損害保険代理業等があります。主なサービス部門として「輸送サービス」「物流サービス」「ホームサービス」があります。
トラックによる企業間輸送を主とする輸送サービス部門では、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことにより行動制限が緩和され、外国人観光客によるインバウンド需要の復活や、国内旅行者の増加等、外出機会が増えたことで、経済活動は回復に向かうと期待しておりましたが、衣料品や食料品、日用雑貨品等の生活関連商品の値上げが続いていることによる購買意欲の低下や、ネット通販等のto C物流が増加したことにより、企業間物流の貨物輸送物量は低調に推移しました。このように貨物輸送物量が伸び悩むなかで、人件費や燃料費をはじめとする固定的な輸送原価の上昇分を補うために、燃料サーチャージの収受や運賃値上げ交渉等の営業活動に継続して取り組んでまいりました。また従来の特積み貨物以外の輸送領域として、京浜港湾地区での輸入貨物を取り扱う「㈱エスラインギフ京浜港湾センター」や中部地区の地域貸切を取り扱う「㈱エスラインギフ中部貸切業務センター」を中心に貸切業務の拡大にも取り組んでまいりました。さらには本年3月にオープンした㈱エスラインギフ海老名支店および海老名物流センターを関東の玄関口拠点として関東圏内における輸送と物流サービスの一貫物流センターとして安定稼働させるために営業活動を進めてまいりましたが、全体としては減収となりました。
商品保管や物流加工を行う物流サービス部門では、過年度に新築した自社保管施設や賃借施設等による増床効果に加え、交通アクセスの利便性を活かした中部地区での保管施設の有効活用により増収となりました。また、流通加工業務においても、取引先からの業務移管要請もあり、物流サービス全体で増収となりました。
家電配送・設置業務や大型貨物の個人宅配を行うホームサービス部門では、この夏の猛暑によるエアコン設置工事の増加を期待しておりましたが、想定を下回る取扱量となりました。また白物家電の配送・設置業務につきましても全体的に伸び悩み、低調に推移しましたが、昨年9月に㈱クリエイトを子会社化し、東北地区における家電配送網の面の拡大に取り組んだ結果、増収となりました。
また、引越しサービスにおきましては、㈱エスラインギフ引越事業センターを強化し、オフィス引越しを積極的に取り組んだことにより、ホームサービス部門全体では増収となりました。
経費面では、原油価格の高騰による燃料費の増加、また社員の待遇改善や、求人費・社員教育費等の人件費の増加、さらには、新施設の減価償却費や施設使用料等の経費も増加するなかで、生産性の向上や作業効率の改善に努めるとともに、あらゆる経費の削減に取り組んでまいりました。
この結果、物流関連事業の営業収益は241億3百万円(前年同期比3.0%増)、セグメント利益は4億58百万円(前年同期比2.0%減)となりました。
[不動産関連事業]
不動産関連事業におきましては、当社グループ各社にて保有している不動産の有効活用を図るために、外部への賃貸事業を営んでまいりました。
この結果、不動産関連事業の営業収益は2億24百万円(前年同期比0.0%増)、セグメント利益は1億29百万円(前年同期比1.3%増)となりました。
[その他]
主に、旅客自動車運送事業および売電事業を営んでおります。旅客自動車運送事業におきましては、クラブ・サークル活動等の遠征や冠婚葬祭時の送迎業務が、一部回復したことで、増収となりました。
また、売電事業におきましては、㈱エスラインギフの名古屋第1・第2センター、豊橋支店、豊田支店、豊田センターおよび㈱スリーエス物流の本社第1センターの計6か所で発電を行っております。(総発電量1,333.96kW)
この結果、その他事業の営業収益は1億70百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益は26百万円(前年同期比13.3%減)となりました。
財政状態につきましては、当第2四半期連結会計期間末の連結資産合計は415億42百万円となり、前連結会計年度末比5億32百万円減少しております。この主な要因は、現金及び預金の減少と減価償却による有形固定資産の減少によるものであります。
また、連結負債合計は145億58百万円となり、前連結会計年度末比7億72百万円減少しております。この主な要因は借入金の返済、未払法人税等の減少と流動負債のその他が減少したことによるものであります。
連結純資産合計は269億84百万円となり、前連結会計年度末比2億40百万円増加しております。この主な要因はその他有価証券評価差額金の増加によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末より8億24百万円資金が減少し37億32百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、9億88百万円の収入(前年同期は9億62百万円の収入)となりました。この主な収入は税金等調整前四半期純利益と減価償却費の計上であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、11億41百万円の支出(前年同期は7億86百万円の支出)となりました。この主な支出は有形固定資産及び無形固定資産の取得によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、6億70百万円の支出(前年同期は7億28百万円の支出)となりました。この主な支出は借入金の返済によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(6) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。
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