【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態および経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績の概要は次のとおりであります。
①財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は1,545億29百万円(前連結会計年度末総資産1,473億56百万円)で、主に投資有価証券ならびに棚卸資産が増加したため、前連結会計年度末より71億72百万円増加しております。
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は938億34百万円(前連結会計年度末負債合計884億24百万円)で、主に借入金が増加したため、前連結会計年度末より54億10百万円増加しております。
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は606億94百万円(前連結会計年度末純資産589億32百万円)で、主に利益剰余金および為替換算調整勘定が増加したため、前連結会計年度末より17億62百万円増加しております。その結果、DEレシオは当第2四半期連結会計期間末で76%となりました。
②経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ワクチン接種の進展を背景に社会経済活動の正常化が進み持ち直しの動きが見られましたが、ロシア・ウクライナ情勢等の地政学的リスクによる影響もあり、原材料・エネルギー価格の高騰やグローバルサプライチェーンの混乱が続く中、さらに大幅な円安が進む等、依然として予断を許さない状況で推移しました。
電線業界におきましては、原材料等の価格高騰に対する販売価格の見直しが進む中、建設・電販向け電線では工事再開等により需要が回復してまいりましたが、自動車向け電線では引き続き自動車減産の影響が続く等、全体の需要としては前年同四半期並みで推移しました。
このような環境下、当社グループの第2四半期連結累計期間の業績は、前年同四半期に対して全体の出荷銅量は減少した一方で銅価が上昇したこともあり、売上高1,022億85百万円(前年同四半期対比8.0%増)、営業利益43億10百万円(前年同四半期対比14.0%減)、経常利益43億61百万円(前年同四半期対比14.6%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、退職給付信託契約の解約に伴う特別利益の計上により37億14百万円(前年同四半期対比17.1%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(エネルギー・インフラ事業)
国内の建設関連向けは、原材料等の価格高騰が続く中で、販売価格見直しや合弁販売会社への製造事業統合を行う等、収益性を重視した施策を進めました。電力インフラ向けは、主力となる電力機器の製造能力増強を図りながら、引き続き安定した需要を取り込むことができました。これらの結果、当事業における売上高は538億60百万円(前年同四半期対比9.2%増)、営業利益は32億41百万円(前年同四半期対比6.8%増)となりました。
(電装・コンポーネンツ事業)
重電や産業機器向けの汎用巻線の需要は堅調に推移しましたが、自動車向け高機能製品の需要は、前年度第2四半期後半より続いている自動車減産の影響を受けて低調に推移しました。これらの結果、当事業における売上高は298億79百万円(前年同四半期対比1.2%増)、営業利益は10億54百万円(前年同四半期対比23.6%減)となりました。
(通信・産業用デバイス事業)
国内の通信ケーブルは、国内生産拠点再編の一部立ち上げ遅れが生じたことや、原材料等の価格高騰に対し販売価格の見直しが遅れたこと等から低調に推移しました。また、産業用デバイス関連でも、サプライチェーンの混乱は徐々に収束しつつあるものの、中国、ベトナムでの操業への影響は一部続いたこと等から、当事業における売上高は163億80百万円(前年同四半期対比17.5%増)、営業利益は4億63百万円(前年同四半期対比47.6%減)となりました。
(その他)
売上高は21億65百万円(前年同四半期対比11.7%増)、営業損失は54百万円(前年同四半期は1億1百万円の営業利益)となりました。
(注) 上記セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高または振替高を含めておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、39億55百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億76百万円増加しております。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の減少は、9億63百万円(前第2四半期連結累計期間は2億95百万円の資金の増加)となりました。
これは、主に棚卸資産が増加したこと等により運転資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は、25億50百万円(前第2四半期連結累計期間は22億56百万円の資金の減少)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出25億28百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の増加は、38億19百万円(前第2四半期連結累計期間は12億37百万円の資金の増加)となりました。
これは、主に借入金の増加によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上および財務上の課題は、次のとおりであります。
外部から昭和電線ケーブルシステム㈱が製造および販売する製品の品質管理に関する指摘を受け、2021年10月29日付で公表いたしました当社グループ製品の品質試験の不整合に関する調査結果の報告以降、このような事態を二度と起こさないために、改ざん等を防止する試験結果の自動測定システムの早期導入ならびにコンプライアンス意識を確立する体系的な教育制度の整備および実施等の再発防止策の実施を進めております。
なお、今回の調査対象製品以外の製品についても、当社グループは、品質に対する信頼性をより高めるために引き続き調査を行っております。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、6億43百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
