【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(経営成績の状況)
新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類相当から5類へ移行し、社会・経済活動は正常化に向けた動きが進みました。一方で、為替の円安や長期化するウクライナ情勢の影響により原油をはじめとした資源・エネルギー価格が高騰するなど、社会・経済情勢は依然として不透明な状況が続いています。
このような状況のなかでも、企業や官公庁等におけるデジタル化が進められ、クラウド基盤の活用推進やビジネス変革、事業領域の拡大を目的としたデジタル投資は、様々な業種・業界で増加基調にあります。また、破壊的なテクノロジーともいわれている生成AIの登場により、あらゆる分野においてAI活用の可能性が探られるなど、デジタルビジネスを活性化させる動きも出ています。
このようなデジタル化の進展に伴って、サイバー脅威の領域が拡大するとともに、身代金要求型攻撃(ランサム攻撃)をはじめとして、重要インフラ分野にまで及ぶサイバー被害が従来にも増して甚大化、複雑化するなか、検知から対策まで迅速かつ高度な対応を実現するセキュリティ対策が求められています。当社は対応力の更なる強化に向けて、緊急対応サービスの事業体制強化や運用監視サービスの新サービス開発などの取り組みを推進しました。
当第2四半期連結累計期間の売上高は、セキュリティソリューションサービス事業(SSS事業)は製品販売や運用監視サービスなどが拡大し、またシステムインテグレーションサービス事業(SIS事業)は開発サービスやHW/SW販売などが伸長したことにより、22,648百万円(前年同期比11.1%増)となりました。利益面では、営業利益は314百万円(同135.8%増)、経常利益は257百万円(同92.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は139百万円(同589.0%増)となりました。
なお、当社グループの事業の特徴として、特にセキュリティ事業の売上の計上が第4四半期連結会計期間に著しく偏り、第2四半期連結累計期間の業績は低い水準となる傾向があります。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、セキュリティソリューションサービス事業(SSS事業)のサブセグメント間において組み替えを行っています。エンドポイント対策支援サービスをセキュリティコンサルティングサービスからセキュリティ運用監視サービスに、また標的型メール訓練サービスをセキュリティ診断サービスからセキュリティコンサルティングサービスへと組み替えています。それに伴い、前年同四半期比較においては、前年同四半期の数値を変更後の数値に組み替えて比較しております。
①セキュリティソリューションサービス事業(SSS事業)
セキュリティコンサルティングサービスは、体制・対策強化に向けたコンサルティング案件の拡大や標的型メール訓練など教育サービスの伸長があったものの、緊急対応サービス案件が減少したことにより、売上高は1,621百万円(前年同期比1.0%減)となりました。
セキュリティ診断サービスは、年間で手掛ける大型案件の売上が期末の一括計上となっている影響があったものの、実践的な疑似攻撃を行い潜在的な脅威を調査するペネトレーションテストの案件が拡大したことなどにより、売上高は995百万円(同4.4%増)となりました。
セキュリティ運用監視サービスは、特定企業向けに高度な対策を行う個別監視サービスや内部不正監視サービスが伸長するとともに、エンドポイント対策支援サービスが拡大したことにより、売上高は3,047百万円(同2.4%増)となりました。
セキュリティ製品販売は、エンドポイント対策向けおよびサービス妨害型攻撃にも対応したWebセキュリティ対策向けクラウド対応製品や、様々な機器からデータを収集し分析するログ管理製品などが大幅に拡大したことにより、売上高は3,774百万円(同20.9%増)となりました。
セキュリティ保守サービスは、クラウド対応製品の拡大等で需要が縮小している影響はあるものの、既存案件等が伸長したことにより、売上高は333百万円(同8.0%増)となりました。
この結果、SSS事業の売上高は9,772百万円(同8.6%増)、セグメント利益は、大型案件で稼働が先行していることや事業体制強化のための先行投資等の影響により、557百万円(同23.1%減)となりました。
②システムインテグレーションサービス事業(SIS事業)
主力ビジネスである開発サービスは、大手銀行やクレジットカードなどの金融業向け案件に加え、公共向け案件が大幅に伸長したことにより、売上高は8,581百万円(前年同期比10.7%増)となりました。
HW/SW販売は、クラウドサービスの拡大等で需要は縮小しているものの、更新案件等の獲得により大幅に伸長し、売上高は1,378百万円(同51.3%増)となりました。
IT保守サービスは、更新案件等が堅調に推移したことにより、売上高は1,740百万円(同2.7%増)となりました。
ソリューションサービスは、サイバーセキュリティ対策にも寄与するクラウドソリューション製品の販売が拡大したことにより、売上高は1,175百万円(同14.8%増)となりました。
この結果、SIS事業の売上高は12,876百万円(同13.1%増)、セグメント利益は1,663百万円(同10.9%増)となりました。
(財政状態の状況)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,478百万円減少し、21,094百万円となりました。変動は主に受取手形、売掛金及び契約資産の減少1,450百万円等によります。
負債は、前連結会計年度末に比べ1,274百万円減少し、6,477百万円となりました。変動は主に1年内返済予定の
長期借入金の減少1,336百万円等によります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ203百万円減少し、14,616百万円となりました。変動は主に期末配当などによる利益剰余金の減少289百万円等によります。この結果、自己資本比率は69.3%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、5,699百万円となり、前連結会計年度末と比較して445百万円の減少となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,831百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益257百万円に減価償却費465百万円、のれん償却額36百万円、売上債権の減少額1,452百万円、棚卸資産の増加額816百万円等を反映したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、525百万円となりました。これは主にソフトウエアの取得による支出303百万円等を反映したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,763百万円となりました。これは主に長期借入金の返済による支出1,336百万円、配当金の支払額427百万円等を反映したものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した当社グループが定めている「経営方針・経営戦略等」について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した当社グループが「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、133百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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