【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済の景気は、国内需要を中心に緩やかに回復しております。個人消費は新型コロナウイルス感染症の5類への移行により、外食・宿泊・娯楽など対面型サービスを中心に回復しておりますが、物価高の影響で一部に弱い動きが見られます。
消費者物価(生鮮食品を除く総合、コアCPI)について、2023年2月以降は政府の負担緩和策によって電気・都市ガス代の上昇率が大きく低下したことから、同3%台前半で推移しており、財価格に比べ上昇が遅れていたサービス価格は、2023年8月には前年比2.0%まで伸びを高めております。
こうした経済状況をうけ、当社グループのヘルスケア事業は、第1四半期に引き続き、ナショナルブランド品の「ビフィーナ®」や「目もとパックシート」「口もとパックシート」といった、かねてよりインバウンド需要が高い製品の売り上げが復調傾向にあります。特に「ビフィーナ®」については、整腸効果をもつビフィズス菌を配合した機能表示食品分野において、26年連続売上No.1を獲得し、今年は発売から30周年の節目を迎えました。2023年9月にはタイ・バンコクで開催されたアジア最大級の栄養補助食品イベント「Vitafoods Asia」に出展するなど、国内はもちろん、アジアを中心とした国や地域で積極的なプロモーションを展開しております。引き続き、一人ひとりの「健やかさ」「豊かさ」に寄り添う製品をパーパス基点でお届けできるよう、ステークホルダーとのリレーションを深めてまいります。
機能性素材販売は堅調に推移しており、今後も新規案件の獲得を進めてまいります。またジェネリック医薬品の製造販売についても、堅調に推移しており、引き続き、患者様とそのご家族のQOL向上につながるよう、安定供給に努めてまいります。
カプセル受託事業は、可食分野においてフレーバーカプセルの販売が、産業用(非可食)分野においては化粧品シームレスカプセルが引き続き堅調に推移しております。また、2022年に発表した腸内の特定部位で崩壊するカプセル技術(大腸送達性製剤)の研究・開発を継続しており、製品化を目指しています。今後も、高付加価値シームレスカプセルの開発・製造、オープンイノベーションによるパートナーとの共創を推進してまいります。また、そこで得られた知見を新たなシームレスカプセル技術開発に応用するサイクルを構築して、社会へシームレスカプセル技術を通じたソリューションの提供を続けてまいります。
また、2023年12月にはワダカルシウム製薬株式会社の製造部門を会社分割により当社の100%子会社「株式会社MJ滋賀」として取得し、当社グループに加わる予定です。同社の食品、医薬品製造にかかる錠剤の製剤技術、及び製造、品質管理のノウハウを当社の持続的な成長及び企業価値最大化へつなげるべく、今後も事業を展開してまいります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は7,384百万円となり、前連結会計年度末に比べ238百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が418百万円増加したことによるものであります。固定資産は10,223百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,265百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券の時価評価により投資有価証券が1,222百万円増加したことによるものであります。
この結果、資産合計は、17,607百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,504百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は2,882百万円となり、前連結会計年度末に比べ64百万円増加いたしました。これは主に賞与引当金が62百万円増加したことによるものであります。固定負債は2,167百万円となり、前連結会計年度末に比べ274百万円増加いたしました。これは主に繰延税金負債が352百万円増加しましたが、約定返済により長期借入金が79百万円減少したことなどによるものであります。
この結果、負債合計は、5,050百万円となり、前連結会計年度末に比べ339百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は12,557百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,164百万円増加いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金が847百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は71.3%(前連結会計年度末は70.7%)となりました。
b.経営成績
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高6,295百万円(前年同四半期比16.3%増)、営業利益621百万円(前年同四半期比94.0%増)、経常利益645百万円(前年同四半期比88.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益473百万円(前年同四半期比81.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① ヘルスケア事業
当セグメントにおきましては前述のとおり、「ビフィーナ®」をはじめとしたインバウンド需要と親和性の高い製品が復調にあり、また現地代理店との連携によりアジア地域での売り上げも堅調に推移しております。
当セグメントにおきましては、売上高は、4,214百万円(前年同四半期比3.9%増)、セグメント損失は、一時的な在庫評価減による影響で50百万円(前年同四半期はセグメント利益67百万円)となりました。
② カプセル受託事業
当セグメントにおきましては、フレーバーカプセルの製造受託による売上が前年同四半期と比べ増収となりました。
今後もパートナー企業やアカデミアとの共同研究により、シームレスカプセルを用いた社会課題解決への取り組みを展開してまいります。
当セグメントにおきましては、売上高は、2,076百万円(前年同四半期比53.1%増)、セグメント利益は、668百万円(前年同四半期比166.2%増)となりました。
③ その他
当セグメントにおきましては、売上高は、4百万円(前年同四半期比97.6%増)、セグメント利益は、4百万円(前年同四半期比97.6%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,662百万円と前連結会計年度末と比べ746百万円(31.0%)の減少となりました。
当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の減少は163百万円(前年同四半期は547百万円の増加)となりました。その主な要因は、税金等調整前四半期純利益645百万円、売上債権の増加額418百万円、棚卸資産の増加額471百万円などによるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は294百万円(前年同四半期は160百万円の減少)となりました。その主な要因は、有形固定資産の取得による支出266百万円、無形固定資産の取得による支出25百万円などによるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は288百万円(前年同四半期は302百万円の減少)となりました。その主な要因は、配当金の支払額163百万円、長期借入金の返済による支出125百万円によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、438百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、主に異業種を含む大手企業の新規参入など、市場の競合激化などであります。
これらについて、当社グループとしては、「伝統と技術と人材力を価値にする」をビジョンとして、引き続き積極的な営業活動を展開するとともに、通販ECサイトの拡充、当社独自の機能性素材販売の拡大施策、アジア・ASEAN地域を中心とした海外事業の拡大などに取り組んでまいります。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループは健康関連商品の製造販売事業を行うための設備投資計画に照らして、必要な資金を主に銀行借入により調達を考えております。一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用しております。
