【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和され、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる一方で、世界的な金融引締めによる海外景気の下振れの影響や物価上昇及び金融資本市場の変動等による下振れリスク等、先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような事業環境下におきまして、当社グループは全社を挙げて各事業の特性及び付加価値性を活かした事業活動を推進いたしました。
不動産利用事業におきましては、埼玉県本庄市の既存物件の再開発を継続するとともに、埼玉県本庄市児玉町の既存物件の主要構造部分の修繕工事を実施いたしました。埼玉県本庄市の再開発のうちの残り1棟の開発につきましては大きな進展はありませんが、継続して対応を進めております。建築資材の市場価格の変動や金利動向等を注視して、引き続き好条件の賃貸用物件の取得に向けて積極的に取り組んでまいります。
自動車販売事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染防止に取り組み、お客様に安心してご来店頂ける環境作りに注力して営業活動を行ってまいりました。本年9月1日には新型車の「シビック タイプR」が発売され、高価格車ながら好評を得ております。しかしながら、新車生産に必要な部品の供給不足は依然として解消されておらず、納期の長期化は複数の車種に及んでおりますが、インターネットやSNSを利用した宣伝を足掛かりに顧客への接触から各種提案に取り組むとともに、経費削減にも注力した結果、業績は前年同四半期を上回りました。
楽器販売事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が次第に緩和されるなかで来店客数も徐々に増え、演奏会やコンクール及び学校の部活動や市民団体の活動等も再開され始めて、楽器本体や消耗材等の関連商品の需要の増加傾向がみられました。さらなる売上増加を図るため、万全なウイルス感染対策を継続するとともに独自イベントの開催やキャンペーンを実施し、インターネットやSNSを活用した宣伝活動の頻度向上に努めた結果、売上高は前年同四半期を上回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比128百万円減の9,007百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比138百万円減の6,660百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末比10百万円増の2,346百万円となりました。
b.経営成績
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高2,028百万円(前年同四半期比113.5%)、営業利益76百万円(前年同四半期比211.6%)、経常利益69百万円(前年同四半期比299.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益55百万円(前年同四半期比317.0%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①不動産利用
売上高は200百万円(前年同四半期比103.3%)、セグメント利益は122百万円(同91.7%)となりました。
②自動車販売
売上高は1,570百万円(前年同四半期比112.4%)、セグメント損失は8百万円(前年同四半期はセグメント損失39百万円)となりました。
③楽器販売
売上高は258百万円(前年同四半期比131.2%)、セグメント利益は22百万円(同822.0%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ122百万円減少し1,266百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における営業活動によって獲得した資金は、150百万円(前年同四半期は38百万円の獲得)となりました。これは主に減価償却費92百万円の計上があったためであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における投資活動によって使用した資金は、136百万円(前年同四半期は62百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出159百万円があったためであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における財務活動によって使用した資金は、135百万円(前年同四半期は99百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出136百万円があったためであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)主要な設備
該当事項はありません。