【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年12月31日)における世界経済は、物価高騰、各国の政策金利引き上げ、為替の変動、中国のコロナ政策を巡る混乱等により先行きは不透明な状況が続いておりました。自動車業界においては、半導体の供給不足による生産変動の影響が続く中、原材料価格の高騰や中国のコロナ政策を巡る混乱の影響もあり、依然として厳しい経営環境が続いております。こうした事業環境下、当社グループは、2020年4月よりスタートさせた第14次中期計画において、「限界突破!世界中のお客様にこだわりのBest Oneを」との全社グローバル方針のもと、「Back to Basics」「Challenge for New」を基礎として、お客様に対して新たな価値を提供すべく活動しております。当事業年度においては、将来性豊かなインドにおける新たな子会社の取得に続き、多くの自動車メーカーが集積するアメリカにおける営業活動を一層活性化するため、新会社を設立することを決定しました。当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、半導体不足による生産変動や原材料の価格高騰等による影響を新規受注製品の量産効果、商品売上及びコスト削減等で補う結果となり、売上高は189,986百万円(前年同期比42.0%増)、営業利益は109百万円(前年同期は営業損失2,500百万円)、経常利益は292百万円(前年同期は経常損失2,760百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は198百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失3,156百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)半導体不足の影響による主要得意先の生産変動はありましたが、新規得意先の量産本格化や商品売上の増加等により、売上高は16,123百万円(前年同期比10.5%増)となりました。損益面では、原材料価格の高騰等の影響はありましたが、商品の売上増加や円安による為替換算の影響もあり、営業利益は470百万円(前年同期比51.7%増)となりました。(北米)半導体不足の影響により主要得意先の生産台数は伸び悩んだものの、新規受注製品の量産本格化や円安による為替換算の影響等により、売上高は121,027百万円(前年同期比56.8%増)となりました。損益面では、原材料価格の高騰やコロナ関連の政府助成金の剥落があったものの、新規受注製品の量産効果により、営業損失は2,323百万円(前年同期は営業損失4,226百万円)となりました。(アジア)主要得意先の生産台数は中国のコロナ政策を巡る混乱や半導体不足等の影響により変動しましたが、India Steel Summit Private Limitedの子会社化や円安による為替換算の影響もあり、売上高は52,834百万円(前年同期比25.7%増)、営業利益は1,858百万円(前年同期比8.5%増)となりました。
(2) 財政状態の分析当第3四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金、機械装置及び運搬具の増加により、前連結会計年度末に比べ20,079百万円増加し、181,011百万円となりました。負債は、長期借入金の増加により、前連結会計年度末に比べ14,951百万円増加し、115,304百万円となりました。純資産は、為替換算調整勘定の増加により、前連結会計年度末に比べ5,128百万円増加し、65,706百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発費は一般管理費に計上した1,545百万円であり、セグメントでは日本544百万円、北米875百万円、アジア125百万円となります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 従業員数第1四半期連結会計期間において、India Steel Summit Private Limitedの子会社化等の要因により、692名増加しております。
(6) 生産、受注及び販売の実績当第3四半期連結累計期間において主要得意先の生産台数は、世界的な半導体不足や中国のコロナ政策等により減少しましたが、新規受注製品による増加や為替の円安による影響等により、生産高が205,868百万円(前年同期比38.9%増)、受注高が194,537百万円(前年同期比29.3%増)、販売高が189,986百万円(前年同期比42.0%増)となっております。
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