【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間の日本経済では、自動車を始めとした製造業の生産が回復基調にあり、加えて、コロナ後の反動やインバウンド需要の増加等により、景気回復への動きが見られました。一方、世界経済においては、欧州での紛争に象徴される地政学リスクに終わりが見えず、中国では不動産市場の低迷等に伴う景気の減速感が強まっていることから、日本を含めた経済成長の鈍化が懸念される状況にあります。このような状況下、当社グループは、2023年4月28日に発表した中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」の基本戦略を着実に実行し、グローバルな持続的成長の実現とDXによるビジネス変革に取組んでおります。当第2四半期連結累計期間における連結業績は、経常利益、税金等調整前四半期純利益および親会社株主に帰属する四半期純利益は前年に続き過去最高益を更新しました。売上高は前年同期比9.2%減の1,529億6百万円、営業利益は前年同期比15.2%増の77億96百万円、経常利益は前年同期比3.3%増の76億25百万円、税金等調整前四半期純利益は前年並みの77億62百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比4.8%増の50億20百万円となりました。
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
前年同期比(%)
売上高
168,472
152,906
△15,566
△9.2
営業利益
6,765
7,796
1,030
15.2
経常利益
7,383
7,625
241
3.3
税金等調整前四半期純利益
7,762
7,762
0
0.0
親会社株主に帰属する四半期純利益
4,789
5,020
230
4.8
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 繊維事業
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
前年同期比(%)
売上高
69,952
70,296
344
0.5
税金等調整前四半期純利益
1,986
4,310
2,323
116.9
当セグメントにおきましては、国内衣料品市場の回復需要を的確に取り込んだこと等により、売上高は、前年同期比0.5%増の702億96百万円となり、加えて、収益性が改善し、セグメント利益(税金等調整前四半期純利益)は、前年同期比116.9%増の43億10百万円となりました。
② 化学品事業
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
前年同期比(%)
売上高
95,562
81,554
△14,007
△14.7
税金等調整前四半期純利益
5,298
4,259
△1,039
△19.6
当セグメントにおきましては、全般的な需要減退と市況低迷等により、売上高は、前年同期比14.7%減の815億54百万円となり、セグメント利益(税金等調整前四半期純利益)は、前年同期比19.6%減の42億59百万円となりました。
③ 機械事業
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
前年同期比(%)
売上高
2,935
1,012
△1,923
△65.5
税金等調整前四半期純利益又は税金等調整前四半期純損失(△)
330
△781
△1,111
–
当セグメントにおきましては、事業の選択と集中を行ったことを主因として、売上高は、前年同期比65.5%減の10億12百万円となり、加えて、為替変動の影響による為替差損を計上したことにより7億81百万円のセグメント損失(税金等調整前四半期純損失)(前年同期は3億30百万円のセグメント利益(税金等調整前四半期純利益))となりました。
なお、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に記載のとおり、従前、セグメント利益については、経常利益を基礎に記載しておりましたが、第1四半期連結会計期間より税金等調整前四半期純利益を基礎として記載する方法に変更しております。
(2) 財政状態の状況(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は、1,471億79百万円となり、前連結会計年度末に比べ39億78百万円増加しました。これは主に、受取手形及び売掛金が47億85百万円、商品及び製品が9億78百万円増加し、現金及び預金が13億82百万円減少したことによるものであります。(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債は、687億79百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億62百万円減少しました。これは主に、短期借入金が10億78百万円、支払手形及び買掛金が3億95百万円減少したことによるものであります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は、783億99百万円となり、前連結会計年度末に比べ62億40百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により50億20百万円、為替換算調整勘定が12億65百万円増加し、配当金の支払いにより13億53百万円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末比19億1百万円減の169億59百万円となりました。 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の増加は15億33百万円(前年同期は資金の増加27億16百万円)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益77億62百万円、支出の主な内訳は、売上債権の増加額39億42百万円、法人税等の支払額25億66百万円であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は12億98百万円(前年同期は資金の増加1億62百万円)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出11億48百万円、有形固定資産の取得による支出1億2百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は27億83百万円(前年同期は資金の増加3億47百万円)となりました。これは主に、配当金の支払額13億52百万円、短期借入金の純減額12億36百万円によるものであります。(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は31百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。