【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における世界経済は、ウィズコロナを前提とした経済活動の正常化が更に進行しました。一方で、各国金融当局が金融引き締めや金利の引き上げを実施しており、景気の後退が懸念されます。日本経済においては、経済活動の正常化で衣料品等一部商品では消費の回復が見られましたが、原材料価格の高騰と円安を要因とした各種消費財の値上げが続いており、景気の先行きへの懸念が増大しています。このような状況下、当社グループは、2020年5月29日に発表した中期経営計画「Chori Innovation Plan 2022」に基づき、激変する社会・経済環境へ即応すべく、リスク管理を始めとした「守り」の施策を一層徹底する一方、持続的成長のための基本戦略を積極的かつ着実に推進しております。これらの結果、当第2四半期連結累計期間における連結業績は、大幅増収大幅増益となり、経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益はともに過去最高益を更新しました。売上高は前年同期比29.6%増の1,684億72百万円、営業利益は前年同期比40.5%増の67億65百万円、経常利益は前年同期比40.1%増の73億83百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比20.1%増の47億89百万円となりました。
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
前年同期比(%)
売上高
130,026
168,472
38,445
29.6
営業利益
4,813
6,765
1,951
40.5
経常利益
5,269
7,383
2,114
40.1
親会社株主に帰属する四半期純利益
3,987
4,789
802
20.1
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 繊維事業
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
前年同期比(%)
売上高
51,213
69,952
18,738
36.6
経常利益
1,539
1,957
417
27.1
当セグメントにおきましては、国内衣料品市場の需要回復に加え、サステナブル商材の販売が好調に推移し、売上高は前年同期比36.6%増の699億52百万円、セグメント利益(経常利益)は前年同期比27.1%増の19億57百万円となりました。
② 化学品事業
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
前年同期比(%)
売上高
76,950
95,562
18,611
24.2
経常利益
3,214
4,952
1,738
54.1
当セグメントにおきましては、全般的に好調に推移しました。特にファインケミカル分野や無機ファイン分野が堅調に推移したことにより、売上高は前年同期比24.2%増の955億62百万円となり、セグメント利益(経常利益)は前年同期比54.1%増の49億52百万円となりました。
③ 機械事業
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
前年同期比(%)
売上高
1,816
2,935
1,118
61.6
経常利益
476
330
△145
△30.6
当セグメントにおきましては、欧州、中米向け販売が好調に推移したことにより、売上高は前年同期比61.6%増の29億35百万円となりました。一方、セグメント利益(経常利益)は、アラブ首長国連邦の取引先に対する貸倒引当金を追加計上したこと等により、前年同期比30.6%減の3億30百万円となりました。
(2) 財政状態の状況(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は、1,502億98百万円となり、前連結会計年度末に比べ161億77百万円増加しました。これは主に、受取手形及び売掛金が83億2百万円、現金及び預金が42億47百万円、商品及び製品が42億43百万円増加したことによるものであります。(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債は、789億63百万円となり、前連結会計年度末に比べ99億39百万円増加しました。これは主に、支払手形及び買掛金が62億2百万円、短期借入金が19億56百万円増加したことによるものであります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は、713億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ62億38百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により47億89百万円、為替換算調整勘定が24億93百万円増加し、配当金の支払いにより10億33百万円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末比42億42百万円増の162億67百万円となりました。 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の増加は27億16百万円(前年同期は資金の減少25億59百万円)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益77億62百万円、仕入債務の増加額52億8百万円、支出の主な内訳は、売上債権の増加額67億14百万円、法人税等の支払額22億64百万円、棚卸資産の増加額17億37百万円であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の増加は1億62百万円(前年同期は資金の増加4億15百万円)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入5億95百万円、無形固定資産の取得による支出3億53百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の増加は3億47百万円(前年同期は資金の減少6億59百万円)となりました。これは主に、短期借入金の純増額16億11百万円、配当金の支払額10億31百万円によるものであります。(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は28百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。