【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、7月から8月にかけて急拡大した新型コロナウイルス感染症第7波により過去最大級の感染者数・死亡者数を記録したものの、特段の行動制限が課されなかったこともあり、個人消費を中心に回復傾向で推移しました。9月に入り感染症第7波は急激に収束し、その後は感染症第8波により10月から再び増加傾向が続いているものの、感染者数は爆発的には増えず、微増・微減を繰り返し推移しており、10月からは政府による観光需要喚起策である全国旅行支援の開始が消費の回復を後押しするなど、経済活動はさらに正常化に向けた動きが見られました。企業部門においては、原材料価格やエネルギー価格の高騰、円安の影響により仕入れコストは大幅に増加した一方、半導体などの供給制約の緩和を背景に生産活動が回復したことで、製造業を中心に高水準の収益が実現しました。今後につきましては、新たな変異株の発生による新型コロナウイルス感染症急拡大への懸念はあるものの、政府は経済活動の正常化に向けた取り組みを優先すると見込まれ、物価高騰・賃上げ対策やエネルギー価格の抑制策など、各種経済対策によりさらなる国内経済の活性化・景気回復が期待されます。海外経済においては、米欧経済は需要と供給の両面でコロナ危機から回復傾向をたどってきましたが、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発したエネルギーショックはインフレ圧力に拍車をかけ、家計の購買力を奪い、景気の下振れ要因となりました。また中国経済はゼロコロナ政策による活動規制の厳格化により個人消費は下押しされ大きく低迷しました。今後につきましては、ウクライナ問題は長期化の様相を見せており、地政学的なリスクがもたらす経済損失により世界経済は大幅に減速し、さらには資源、材料価格の上昇が加速することも予想されるなど、先行きについては依然として不透明な状況となっております。
当社グループにおきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止に十分注意を払いつつ、国内外のマーケットへ向け営業活動を強化してまいりました結果、国内顧客向け販売においては、工場設備市場において、医療機関・医薬品工場向けマグネットミキサーの好調などにより、販売を伸ばしました。海外顧客向け販売においては、中国向けの販売は前期を下回る売上だったものの、その他の北米地域やアセアン地域向けなどの販売が好調に推移した結果、販売活動全体としては前期を上回る結果となりました。今後につきましては、新型コロナウイルス感染症の終息時期が見通せない状況の中、感染予防対策の徹底とより一層の注意を払った行動を意識し、社内の新型コロナウイルス感染症による操業の停止を最小限に抑制します。また品質管理面においては、市場クレーム再発ゼロ、重要品質改善テーマ再発ゼロなど再発防止を徹底し、製品開発においては、開発遅れを徹底的に防止します。販売活動においては、ターゲットを適切に選定しアクションプランとして着実に進捗を図ります。そして生産活動においては一層の原価低減策を立案・実行し、また、仕入原価上昇や物流の遅延・途絶のリスクに対処する為、二社購買や地政学的なリスクに配慮した納入先の選定を事業継続計画とも絡ませて検討してまいります。
このような状況のもと、当社グループは引き続き積極的な提案営業を展開しました結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億32百万円増加し、157億45百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ3億41百万円減少し、17億84百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ7億73百万円増加し、139億60百万円となりました。
b.経営成績
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高56億77百万円(前年同期比 6.2%増)、営業利益6億75百万円(前年同期比 5.8%減)、経常利益9億96百万円(前年同期比 3.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益8億35百万円(前年同期比17.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(日本)
日本においては、建築設備市場におきましては、都心再開発案件やホテル案件等で大きく受注を増やしました。また工場設備市場におきましては、主力製品である蒸気配管向け減圧弁に加え、医療機関・医薬品工場向けマグネットミキサーの好調などにより売上を伸ばし、国内全体の売上高は前期を上回る推移となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は52億39百万円(前年同期比 3.9%増)となりました。セグメント利益につきましては生産の効率化や工数低減を強力に推し進めた結果5億35百万円(前年同期比 0.6%増)となりました。
(東南アジア)
東南アジアにおいては、北米地域やアセアン地域向けの仲介貿易で当社グループの主力製品である工場向けバルブ製品の販売を伸ばした結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は17億59百万円(前年同期比 3.3%増)となりました。セグメント利益につきましては材料価格の上昇による生産コストの増加などにより、1億28百万円(前年同期比27.1%減)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億40百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
