【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の分析当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に収まり経済活動が正常化に向かいつつあるものの、長期化する半導体不足や製品・部品の納入遅延は回復の兆しが全く見られず、ロシアのウクライナ侵攻による原材料やエネルギー価格の高騰によりインフレ懸念が高まるなど、先行きはより一層不透明な状況で推移しました。このような経済情勢の下、当社は全社を挙げて業績の確保に努めました結果、当第2四半期累計期間の業績は売上高45億4千7百万円(前年同四半期38億2千6百万円、18.8%増)と増収になりました。利益面では、原材料価格や人件費、販売活動費等が上昇したものの、営業利益1億1千7百万円(前年同四半期2千6百万円、344.1%増)、経常利益2億6百万円(前年同四半期8千5百万円、142.0%増)、四半期純利益1億6千3百万円(前年同四半期7千3百万円、122.4%増)と増益になりました。各セグメント別の業績は次のとおりであります。包装機械部門におきましては、営業訪問や展示会への出展効果等がでているものの、新型コロナウイルスの影響の他、部品等入手困難な状況が継続していることから、当第2四半期累計期間の売上高は17億8千万円(前年同四半期17億3千9百万円、2.4%増)となりました。一方、利益面では、人件費、販売活動費用の増加等もあり、セグメント損失1億1百万円(前年同四半期セグメント損失1億7百万円)となりました。生産機械部門におきましては、大型プロジェクトを中心に好調な受注が続いており、輸入部品の価格上昇など利益圧迫要因があるものの、当第2四半期累計期間の売上高は、27億6千6百万円(前年同四半期20億8千7百万円、32.5%増)、セグメント利益5億8百万円(前年同四半期4億2百万円、26.2%増)となりました。また、共通費は2億8千9百万円(前年同四半期2億6千8百万円、7.6%増)となりました。
(2) 財政状態の分析(資産)流動資産は、前事業年度末に比べて2.3%増加し、93億9千万円となりました。これは、受取手形、売掛金及び契約資産が7億4千2百万円、現金及び預金が5億2千7百万円それぞれ減少したのに対し、流動資産のその他に含まれている前渡金が8億1千7百万円、仕掛品が4億1百万円それぞれ増加したことなどによります。 固定資産は、前事業年度末に比べて0.7%増加し、48億2千9百万円となりました。これは、繰延税金資産が2千3百万円減少したのに対し、投資有価証券が4千6百万円増加したことなどによります。 この結果、総資産は、前事業年度末に比べて1.8%増加し、142億2千万円となりました。
(負債)流動負債は、前事業年度末に比べて2.1%増加し、63億8百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が2千3百万円減少したのに対し、前受金が1億円、短期借入金が1億円それぞれ増加したことなどによります。 固定負債は、前事業年度末に比べて2.1%減少し、20億3千2百万円となりました。これは、退職給付引当金が1千4百万円増加したのに対し、長期借入金が5千2百万円減少したことなどによります。 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて1.0%増加し、83億4千万円となりました。
(純資産)純資産合計は、前事業年度末に比べて2.8%増加し、58億7千9百万円となりました。これは、利益剰余金が1億6百万円、その他有価証券評価差額金が5千4百万円それぞれ増加したことなどによります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて5億2千7百万円減少し、41億4千8百万円となりました。 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、4億9千7百万円(前年同四半期比94.0%増)となりました。これは主に売上債権の減少8億2千4百万円や税引前四半期純利益2億4千万円などによる増加と、前渡金の増加8億1千7百万円や棚卸資産の増加6億8千1百万円などによる減少の結果であり、前年同四半期に比べて2億4千万円の資金の減少となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得た資金は、2千9百万円(前年同四半期比945.2%増)となりました。これは主に保険積立金の積立による支出2千2百万円などによる減少と、投資有価証券の売却による収入6千8百万円などによる増加の結果であり、前年同四半期に比べて2千7百万円の資金の増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、6千1百万円(前年同四半期比49.5%減)となりました。これは主に短期借入金の増加1億円などによる増加と、長期借入金の返済による支出7千6百万円や配当金の支払額5千6百万円などによる減少の結果であり、前年同四半期に比べて6千万円の資金の増加となりました。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の優先的に対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は2千8百万円であります。
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