【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)は、外食需要及びインバウンド消費が回復基調となりましたが、緊迫した世界情勢、円安等によるエネルギーコスト負担の増加および食品や日用品をはじめとする物価上昇により、消費マインドが低迷し不透明な状況が続きました。こうした状況の中、当社グループは第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の基本戦略に基づき、2023年9月に当社の主力商品である「家庭用ソース」の「ウスター、中濃、とんかつソース」について、お客様の声を反映した環境にやさしく使いやすい容器へ、54年ぶりに大幅なリニューアルをいたしました。売上高の状況は下記の通りです。(国内)「家庭用ソース」は前連結会計年度に実施した価格改定の影響で減少していた販売数量に回復の兆しが見え、前年同期比6.8%増の41億5千3百万円となりました。リニューアルした容器の認知拡大およびそれを契機としたソースのメニュー拡大プロモーションを展開し、販売を強化してまいります。「業務用ソース」は、イベントの復活などによる需要増の他、回復する外食市場に対し、業務用ルート限定商品として2023年8月に発売しました「テーブルソース300ml」が店舗でのニーズに合致し、好調なスタートとなりました。また様々な市場価格の変化に対応した品揃え提案により、新規採用が増加したことから好調に推移し、前年同期比13.7%増の18億4千5百万円となりました。「家庭用(ソース以外)ドレッシング・たれ等」は、「&ブルドックドレッシング」、「野菜のドレス」がそれぞれの商品価値を評価され好調に推移し、前年同期比13.7%増の7億2百万円となりました。「&ブルドックドレッシング」では、プロモーション活動として食品ロス削減や生産者支援に繋がる取り組みを行い、そのブランド価値向上、認知拡大を図ってまいります。「家庭用(ソース以外)その他」は、前年同期比7.0%減の2億8千5百万円となりました。(海外)「輸出」は、米国、欧州向けが堅調に推移したほか、アジアを中心として現地での試食会、商談会などのマーケティング活動を進め、前年同期比25.8%増の2億2千2百万円となりました。「現地法人(上海)」は、前年同期比12.8%増の4千7百万円となりました。
この結果、売上高は前年同期比9.0%増の72億5千7百万円となりました。営業利益は、原材料価格や燃料などのエネルギーコストの上昇は続いているものの、売上高の増加に伴い、前年同期比141.0%増の3億6千1百万円、経常利益は、前第2四半期連結累計期間に投資有価証券売却益3億円の計上があったため、前年同期比13.2%減の4億8千5百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、事業再構築費用2億5千7百万円と鳩ケ谷工場生産終了に伴う減損損失8千5百万円を計上したため、前年同期比85.4%減の5千2百万円となりました。また、2023年4月に竣工した「TATEBAYASHIクリエイションセンター」において、すでにリニューアルした主力商品の生産を開始しており、今後その他の設備導入を進めて2023年12月に完工する予定です。第3四半期以降も新たな成長を見据えた体制の見直しと変革に取り組み、生産性の向上、利益の改善に努めてまいります。
(2) 財政状態の状況当第2四半期連結累計期間において生産体制再構築に伴う設備投資の支払を行っており、前連結会計年度末に比べて現金及び預金、未払金が減少しております。当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて37億1百万円減少し、325億9千9百万円となりました。流動資産は、現金及び預金の減少などにより、前連結会計年度末に比べて44億2千4百万円減少し、82億円となりました。固定資産は、株価の上昇による投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べて7億2千2百万円増加し、243億9千8百万円となりました。当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて44億9千6百万円減少し、115億4千6百万円となりました。流動負債は、未払金の減少などにより前連結会計年度末に比べて45億5千7百万円減少し、47億8千1百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末に比べて6千万円増加し、67億6千5百万円となりました。当第2四半期連結会計期間末の純資産は、その他有価証券評価差額金の増加などにより、前連結会計年度末に比べて7億9千5百万円増加し、210億5千2百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ47億2千3百万円減少し、12億7百万円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間における連結キャッシュ・フローの状況は以下の通りであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、5億7千万円の支出(前年同期は、2億9千7百万円の収入)となりました。これは主として、売上債権の増加5億4千7百万円によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、38億6千2百万円の支出(前年同期は、32億7千8百万円の支出)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出40億6千3百万円によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、2億9千2百万円の支出(前年同期は、22億7百万円の収入)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出3億4千7百万円によるものです。
(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループは、運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金のほか金融機関からの借入金によりまかなっております。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7千1百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。