【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績当第3四半期連結累計期間の経済情勢は、国内では行動制限の緩和によって、持ち直しの兆しが見られたものの、円安の急速な進行や、資源価格やエネルギー価格の高騰もあり、先行きが不透明な状況が続きました。国外においても、ロシアのウクライナ侵攻の長期化や、米欧を中心とした高インフレと金融引き締め、中国におけるロックダウンの影響によるサプライチェーンの大きな混乱などもあり、引き続き厳しい経営環境で推移しました。このような環境の下、当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高34,502百万円(前年同四半期比5,118百万円 17.4%増加)、営業利益59百万円(前年同四半期比875百万円 93.7%減少)、経常利益725百万円(前年同四半期比442百万円 37.9%減少)、非支配株主に帰属する四半期純利益の計上により、親会社株主に帰属する四半期純損失267百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益430百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 日本自動車部品・家電用ホース・ゴムマット類・ゴムシート類の販売が増加し、売上高は16,150百万円(前年同四半期比546百万円 3.5%増加)となりました。原材料費や輸送費等の諸経費の増加により、セグメント利益(営業利益)は257百万円(前年同四半期比329百万円 56.1%減少)となりました。
② 米州米国では、自動車部品は、販売が減少した一方で、円安による為替換算上の影響があり、増収効果はありましたが、原材料費等の仕入高の増加に加え、費用の円換算額も増加し、大幅な減益となりました。産業用ホースは、北米の景気回復並びに販売価格改定の効果により、増収・増益となりました。メキシコの自動車部品は、販売が増加したことに加え、円安による為替換算上の影響があり増収となった一方で、原材料費等の仕入高が増加したことにより減益となりました。その結果、売上高は13,814百万円(前年同四半期比3,731百万円 37.0%増加)、セグメント損失(営業損失)は579百万円(前年同四半期はセグメント損失90百万円)となりました。
③ 東南アジアタイでは、自動車部品の米州向け販売が減少した一方で、タイ国内や日本向け販売が増加したことで、増収・増益となりました。マレーシアでは、家電用ホースの販売が増加したことで、増収・増益となりました。その結果、売上高は2,412百万円(前年同四半期比458百万円 23.4%増加)、セグメント利益(営業利益)は174百万円(前年同四半期比72百万円 71.3%増加)となりました。
④ 中国中国では、家電用ホースと自動車部品の販売が減少した一方で、円安による為替換算上の影響があり、売上高は4,831百万円(前年同四半期比188百万円 4.1%増加)となりました。また、人件費等の増加もあり、セグメント利益(営業利益)は157百万円(前年同四半期比126百万円 44.5%減少)となりました。
(2) 財政状態当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4,763百万円増加し、52,398百万円となりました。これは主として、現金及び預金が900百万円増加したこと、受取手形及び売掛金が1,092百万円増加したこと、棚卸資産が883百万円増加したこと、有形固定資産が1,394百万円増加したことによるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べ930百万円増加し、14,884百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金が336百万円増加したこと、未払金が493百万円増加したこと、繰延税金負債が222百万円増加したこと、賞与引当金が232百万円減少したことによるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べ3,832百万円増加し、37,514百万円となりました。これは主として、為替換算調整勘定が3,786百万円増加したこと、非支配株主持分が699百万円増加したこと、利益剰余金が576百万円減少したこと、その他有価証券評価差額金が67百万円減少したことによるものであります。
(3) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は838百万円であります。
#C4231JP #タイガースポリマー #化学セクター