【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和等により経済活動の正常化に向けた動きが一層活発化する一方、中国の都市封鎖によるサプライチェーンの混乱や、ウクライナ情勢等に起因する世界的な物価及びエネルギー価格の高騰に強い影響を受けております。
当社グループの属する電子部品業界におきましては、依然として強い自動車及び産業用機器の需要に対して、半導体や資材の供給不安により生産の状況が不安定化し、充分な供給ができないケースが散見されています。
このような状況下、当社グループは特に世界的な需要拡大局面にあるパワー半導体用リードフレーム及び、高度な金属と樹脂の複合加工技術力を最大限に活用できる超微細コネクタ用部品に注力し、売上及び収益力の向上に努めて参りました。また、収益力の更なる強化を目的として、スマートファクトリー化に向けたシステム構築や作業と管理の自動化・効率化への積極的な投資を推進しております。
a.財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ37億4千7百万円増加し、339億2千1百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ17億4百万円増加し、132億4千9百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ20億4千3百万円増加し、206億7千1百万円となりました。
b.経営成績
当第2四半期連結累計期間の売上高は安定的なパワー半導体用リードフレームの需要に加えて高騰する原材料価格の売価への転嫁進行と、円安による海外子会社の円換算額の増加等の影響から146億5千万円(前年同四半期比6.8%増)となりました。営業利益は生産力増強に伴う減価償却費や人件費の増加及び、エネルギー価格の上昇による経費の増加から9億3千8百万円(同18.4%減)となりました。また、経常利益は11億2千7百万円(同3.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億7千8百万円(同8.2%減)となりました。
製品群別の業績は、次のとおりであります。
第1四半期連結会計期間より、製品群別の旧分類名「IC・トランジスタ用リードフレーム」につきましては、製品の主な使用先を的確に表現することを目的として、「パワー半導体用リードフレーム」と分類名を変更しております。なお、この分類名の変更が過去の情報に与える影響はありません。
① パワー半導体用リードフレーム
当製品群はパワー(電源)系統への使用を中心とする個別(ディスクリート)半導体及びモジュール等に使用されるリードフレームを含んでおります。最終製品の用途では、自動車向けや産業用機器向け及び民生用機器向けが主なものとなります。自動車向けでは電装化の加速やADAS技術の発展と普及、その他の分野においてもDXやGXといった社会革新による追い風を受け、パワー半導体の需要が増加していることから好調を維持しております。その結果、当製品群の売上高は54億8千1百万円(前年同四半期比16.8%増)となりました。
② オプト用リードフレーム
当製品群は、LED用リードフレームが主なものであります。海外の交通インフラ向けやアドバタイズメント用途の屋外ディスプレイ向けなどに一定の需要は有りますが、一時的な在庫調整局面を迎えたことにより横ばいで推移しました。その結果、当製品群の売上高は19億4千万円(同2.6%増)となりました。
③ コネクタ用部品
当製品群は、自動車向け、モバイル端末向けが主なものであります。自動車向けの需要が減少したほか、モバイル端末向けではスマートフォン向け部品が減少した一方、ウェアラブル端末向け部品は機器の普及に伴う市場拡大により増加しました。その結果、当製品群の売上高は69億5百万円(同2.1%増)となりました。
④ その他
その他の製品群としては、リレー用部品が主なものであります。当製品群の売上高は3億2千3百万円(同13.0%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前第2四半期連結会計期間末に比べ2億5百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には44億9千8百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は11億3千7百万円(前年同四半期は18億1千5百万円の取得)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益11億2千3百万円の計上及び減価償却費の計上8億5千万円による資金の増加、売上債権の増加7億9百万円及び棚卸資産の増加5億3千8百万円による資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は12億3千3百万円(前年同四半期は12億1千2百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出12億3百万円による資金の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2億5千5百万円(前年同四半期は2億6百万円の取得)となりました。これは主に配当金2億4百万円の支払による資金の減少によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、6千3百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響からの経済活動正常化に向けた動きは加速しておりますが、米国のインフレ抑制策に基づく金利上昇や長期化するウクライナ情勢等による、急激な為替変動及びエネルギー価格の上昇が、景気停滞要因として懸念されております。
また、急速に進行した円安は、売上の海外比率が大きい当社にとって概ねプラス方向に作用しておりますが、同時に進むエネルギー価格の急激な上昇が経費の増加を招いています。
当社グループのリードフレーム、コネクタ用部品の受注環境は依然として市場の長期的な成長トレンドの中にありますが、足下における感染症や地政学的なリスクの影響に起因する自動車産業を中心としたサプライチェーンの混乱や、前期に発生したスマートフォン向けの前倒し需要の反動により一部において一時的な踊り場局面を迎えております。
このような環境下、当社グループは当社の強みである金属と樹脂の精密複合加工技術をベースとして過去の枠組みにとらわれない新たな顧客の開拓を積極的に行い、全社一丸となって売上及び収益力の更なる向上に努めて参ります。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要のうち主なものは生産活動に必要な運転資金及び販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、設備資金需要としましては生産性向上のための機械装置等固定資産購入によるものであります。
当社グループは現在、運転資金につきましては、内部資金より充当し、不足が生じた場合は短期借入金で調達を行っております。また、設備資金につきましては、設備資金計画に基づき調達計画を作成し、内部資金で不足する場合は、長期借入金等により調達を行っております。また、金融機関には充分な借入枠を有しており、当社グループの事業に必要な運転、設備資金の調達は今後も可能であると考えております。
なお、海外子会社につきましては、運転資金、設備資金とも、直接現地金融機関等より調達を行っております。
