【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費や設備投資に持ち直しの動きや雇用情勢に改善の動きがみられる一方で、消費者物価は上昇し対米ドル円レートは円安方向へ推移しました。その中で当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は48,592百万円(前年同期比1.1%減)、経常利益は1,076百万円(同129.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は591百万円(同55.0%増)となりました。
セグメントの業績は次の通りです。
段ボール段ボールの国内需要は、各分野における製品値上げが継続し消費者による買い控えや節約志向の影響により前年を下回りました。当社グループの国内段ボール部門は、シート販売の減少により、生産量は前年をやや下回る結果となりました。段ボールの売上高は、昨年より取組んできた製品値上げの効果により29,667百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は1,733百万円(同211.4%増)となりました。
住宅住宅市場では、持家や一戸建分譲住宅の新設住宅着工戸数が前年同月比で減少が続いております。当社グループの住宅部門では、住宅買い控えの影響や新規来場者数の減少等により㈱スウェーデンハウス、㈱玉善ともに販売棟数は前年同期比減少となりました。その結果、住宅の売上高は8,724百万円(前年同期比23.2%減)となり、収益面では年間売上高に対する上半期売上高比率が低いため営業損失は1,348百万円(前年同期は営業損失1,011百万円)となりました。
運輸倉庫運輸倉庫部門においては、飲料関係の製品値上げによる消費落ち込みにより取扱数量が減少し、保有しているトラックの稼働率の低下や保管貨物の在庫数量の一時的増加による倉庫コスト増加等の影響により減収減益となりました。運輸倉庫の売上高は10,200百万円(前年同期比4.2%減)、営業利益は436百万円(同16.4%減)となりました。
(2)財政状態の分析当第1四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金が減少しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産や棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末比3,357百万円増加の198,735百万円となりました。負債は賞与引当金等が減少しましたが、借入金やその他流動負債の増加等により前連結会計年度末比2,217百万円増加の116,889百万円となりました。純資産の部は為替換算調整勘定の増加等により前連結会計年度末比1,139百万円増加の81,846百万円となりました。
(3)研究開発活動当第1四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の金額は、62百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。