【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況当第3四半期連結累計期間における連結業績は、景気が緩やかに持ち直している一方で、ウクライナ情勢の長期化による資源価格の高騰など依然として先行き不透明な状況が続くなか、前年同期比で増収減益となりました。当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は159,489百万円(前年同期比4.2%増)、経常利益は5,896百万円(同0.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,838百万円(同2.6%減)となりました。
セグメントの業績は次の通りです。
段ボール段ボール部門は、飲料や青果物、通販・宅配向けの販売数量が増加しました。また、主材料である原紙価格およびエネルギー価格等の上昇を受け、期初から製品値上げに取組んでまいりました。その結果、売上高は83,321百万円(前年同期比10.7%増)となりましたが、製品値上げの決定時期のずれ込みもあり、営業利益は3,845百万円(同14.8%減)となりました。
住宅住宅部門では、資材・木材の高騰により販売価格を改定した一方で販売棟数は前年を下回り、㈱スウェーデンハウス、㈱玉善の売上高が減少しましたが、㈱玉善の買収時の棚卸資産に含まれる時価評価差額が売上原価に与える影響が解消し、増益となりました。その結果、売上高は44,598百万円(前年同期比7.0%減)となり、営業利益は754百万円(同256.0%増)となりました。
運輸倉庫運輸倉庫部門においては、主に飲料関係の取扱数量が増加しましたが、燃料費等の上昇もあり、減益となりました。その結果、売上高は31,569百万円(前年同期比5.8%増)となり、営業利益は1,295百万円(同4.5%減)となりました。
(2)財政状態の分析当第3四半期連結会計期間末の総資産は、受取手形、売掛金及び契約資産や有形固定資産の増加等により、前連結会計年度末比9,619百万円増加の199,637百万円となりました。負債は借入金の増加等により前連結会計年度末比6,510百万円増加の120,402百万円となりました。純資産の部は利益剰余金の増加等により前連結会計年度末比3,108百万円増加の79,235百万円となりました。 (3)研究開発活動 当第3四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の金額は、173百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。