【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国の経済は、各種政策の効果等により緩やかな景気の回復が続くことが期待されるものの、地政学的リスクの高まりや物価上昇、供給面での制約、世界的な金融引締め等を背景とした海外景気の下振れ等の懸念により、先行きは依然として不透明な状況が継続しております。
当社が属するIT業界は、ソフトウェア投資が緩やかに増加しており、企業収益の改善等を背景に、今後もITへの投資は堅調に推移することが期待されます。また、少子高齢化や労働人口の減少等を背景に、労働生産性の向上が課題となっており、既存システムの刷新やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進によるIT投資需要の高まりを受け、当社が展開するワークフローソフトウエアについても需要が拡大し堅調に推移いたしました。
このような状況の中で、当社はワークフローソフトウエアメーカーとして、Webを活用したセミナーの開催及び全国主要都市でのパートナー企業との共同セミナーの開催、市場優位性を確保するための製品・サービスの機能強化、並びに急速に拡大するクラウドサービス市場のシェア獲得に向けたクラウドビジネスの拡大に注力してまいりました。また、2023年8月に、AgileWorksのバージョンR3.0をリリースし、「意思決定を迅速にし、データを経営に活かせる、統合ワークフロープラットフォーム」へと機能や利便性を大幅に刷新いたしました。
これらの結果、当第2四半期累計期間の売上高は11億72百万円(前年同四半期比11.0%増)、営業利益は4億83百万円(同3.4%増)、経常利益は4億83百万円(同3.4%増)、四半期純利益は3億24百万円(同4.4%増)となりました。
なお、当社の事業はワークフロー事業の単一セグメントのため、製品・サービス別の業績の概要を記載しております。
(パッケージソフト)
X-pointは、クラウドサービスへシフトしたこと等により売上高が減少いたしました。AgileWorksは、第1四半期に発生したR3.0へのメジャーバージョンアップによる買い控えが解消され、新規導入企業数が順調に増加したこと等により売上高が増加いたしました。その結果、当第2四半期累計期間のX-point売上高は1億47百万円(同9.9%減)、AgileWorks売上高は5億19百万円(同8.8%増)となり、パッケージソフト全体の売上高は、6億67百万円(同4.0%増)となりました。
(クラウドサービス)
クラウドサービスは、クラウドサービス市場の成長及びDXの推進に伴うワークフロー需要の拡大を背景として、Webを活用したセミナー、無料トライアルの実施等により、新規導入企業数が順調に推移しました。また、パッケージソフトのX-pointからのシフトも徐々に増加いたしました。その結果、当第2四半期累計期間のクラウドサービス売上高は、5億5百万円(同 21.8%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期会計期間末の資産合計は53億31百万円となり、前事業年度末に比べ3億4百万円の増加となりました。これは、主に現金及び預金が2億2百万円、ソフトウエア仮勘定が81百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末の負債合計は10億29百万円となり、前事業年度末に比べ62百万円の増加となりました。これは、主に買掛金が16百万円、契約負債が23百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末の純資産合計は43億2百万円となり、前事業年度末に比べ2億42百万円の増加となりました。これは、主に利益剰余金が2億34百万円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して2億2百万円増加し、42億72百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、5億13百万円(前年同四半期は3億24百万円の獲得)となりました。これは、主に法人税等の支払が1億60百万円あったものの、税引前四半期純利益が4億83百万円、減価償却費が1億31百万円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2億20百万円(前年同四半期は1億72百万円の使用)となりました。これは、主に無形固定資産の取得による支出が2億18百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、89百万円(前年同四半期は81百万円の使用)となりました。これは、配当金の支払が89百万円あったことによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題に重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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