【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国の経済は、ウィズコロナの下で各種政策の効果等により景気の持ち直しが期待されるものの、地政学的リスクの高まりや物価上昇、供給面での制約、世界的な金融引締め等を背景とした海外景気の下振れ等の懸念により、先行きは依然として不透明な状況が継続しております。
当社が属するIT業界は、ソフトウェア投資が緩やかに増加しており、企業収益の改善等を背景に、今後もITへの投資は堅調に推移することが期待されます。また、少子高齢化や労働人口の減少等を背景に、労働生産性の向上が課題となっており、既存システムの刷新やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進によるIT投資需要の高まりを受け、当社が展開するワークフローソフトウエアについても需要が拡大し堅調に推移いたしました。
このような状況の中で、当社はワークフローソフトウエアメーカーとして、Webを活用したセミナーの開催及び全国主要都市でのパートナー企業との共同セミナーの開催、市場優位性を確保するための製品・サービスの機能強化、並びに急速に拡大するクラウドサービス市場のシェア獲得に向けたクラウドビジネスの拡大に注力してまいりました。
これらの結果、当第1四半期累計期間の売上高は5億40百万円(前年同四半期比1.6%増)、営業利益は2億6百万円(同0.4%増)、経常利益は2億6百万円(同0.4%増)、四半期純利益は1億37百万円(同2.0%増)となりました。
なお、当社の事業はワークフロー事業の単一セグメントのため、製品・サービス別の業績の概要を記載しております。
(パッケージソフト)
X-pointは、クラウドサービスへシフトしたこと等により売上高が減少いたしました。AgileWorksは、R3.0へのメジャーバージョンアップによる買い控え等により、新規導入企業数が減少し売上高が減少いたしました。その結果、当第1四半期累計期間のX-point売上高は74百万円(同10.3%減)、AgileWorks売上高は2億19百万円(同10.9%減)となり、パッケージソフト全体の売上高は、2億94百万円(同10.7%減)となりました。
(クラウドサービス)
クラウドサービスは、クラウドサービス市場の成長及びDXの推進に伴うワークフロー需要の拡大を背景として、Webを活用したセミナー、無料トライアルの実施等により、新規導入企業数が順調に推移しました。また、パッケージソフトのX-pointからのシフトも徐々に増加いたしました。その結果、当第1四半期累計期間のクラウドサービス売上高は、2億45百万円(同21.7%増)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第1四半期会計期間末の資産合計は50億27百万円となり、前事業年度末に比べ同程度となりました。これは、主に売掛金が18百万円、電子記録債権が16百万円減少したものの、ソフトウエア仮勘定が49百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第1四半期会計期間末の負債合計は9億17百万円となり、前事業年度末に比べ49百万円の減少となりました。これは、主に契約負債が37百万円増加したものの、未払法人税等が1億11百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第1四半期会計期間末の純資産合計は41億9百万円となり、前事業年度末に比べ50百万円の増加となりました。これは、主に四半期純利益等の計上により利益剰余金が47百万円増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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