【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国の経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中で、日銀による大規模な金融緩和策の修正や各種政策の効果等により持ち直していくことが期待されておりますが、地政学リスクや急激な円安進行による物価高騰、世界的な金融引締め等を背景とした海外景気の下振れ等の懸念により、先行きは依然として不透明な状況となっております。
当社が属するIT業界は、政府によるペーパーレス化や脱ハンコ等のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や新型コロナウイルス感染の世界的な広がりを背景として、テレワークや在宅勤務等への働き方の変化により、当社が展開するワークフロークラウドサービスの利用拡大が顕著となっていることや、ワークフローソフトウェアについても需要が拡大し堅調に推移いたしました。
このような状況の中で、当社はワークフローソフトウェアメーカーとして、Webを活用したセミナーの開催及び市場優位性を確保するためのワークフローソフトウェアの機能強化、並びに急速に拡大するクラウドサービス市場のシェア獲得に向けたクラウドビジネスの拡大に注力してまいりました。
これらの結果、当第3四半期累計期間の売上高は16億23百万円(前年同四半期比3.6%増)、営業利益は7億21百万円(同6.8%増)、経常利益は7億21百万円(同6.8%増)、四半期純利益は4億80百万円(同6.9%増)となりました。
なお、当社の事業はワークフロー事業の単一セグメントのため、製品・サービス別の業績の概要を記載しております。
(パッケージソフト)
X-pointは、新規ライセンス販売の終了に伴い売上高が減少いたしました。AgileWorksは、主に半導体不足により顧客への導入が大幅に遅れたことにより概ね横ばいに推移しました。その結果、当第3四半期累計期間のX-point売上高は2億43百万円(同15.7%減)、AgileWorks売上高は7億42百万円(同1.1%増)となり、パッケージソフト全体の売上高は、9億85百万円(同3.6%減)となりました。
(クラウドサービス)
クラウドサービスは、クラウドサービス市場の成長及び新型コロナウイルスの感染拡大に伴うワークフロー需要の拡大を背景として、Webを活用したセミナー、無料トライアルの実施等により、新規導入企業数が順調に推移しました。その結果、当第3四半期累計期間のクラウドサービス売上高は、6億37百万円(同17.3%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末の資産合計は47億65百万円となり、前事業年度末に比べ1億75百万円の増加となりました。これは、主に電子記録債権が30百万円減少したものの、現金及び預金が1億34百万円、ソフトウエア仮勘定が86百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末の負債合計は9億円となり、前事業年度末に比べ1億47百万円の減少となりました。これは、主に未払法人税等が1億26百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末の純資産合計は38億65百万円となり、前事業年度末に比べ3億22百万円の増加となりました。これは、主に利益剰余金が3億8百万円増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題に重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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