【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限の緩和により、社会経済活動の正常化が着実に進み、景気はゆるやかながら回復基調で推移いたしました。しかしながら、各国の金融引き締めによる世界的な景気後退懸念、エネルギーをはじめとする資源価格の高騰、円安の進行等による物価上昇等、企業を取り巻く環境は一層厳しさを増しており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
また、当社を取り巻く事業環境は、物資の高騰や医療従事者の慢性的な人手不足等、各医療機関の経営環境はより一層厳しさが増してきており、医療現場においてより効率的で効果的な医療サービスを提供できるような製品供給体制が望まれております。
このような状況のもと、当社は、高品質製品の常時安定供給を優先事項と掲げ、医療現場と密着した営業活動の推進、品質を確保しながらもコスト競争力をもった生産体制の構築並びに独創的な製品の研究開発活動の強化に取り組んでまいりました。
当第1四半期累計期間の経営成績の分析は次のとおりであります。
① 売上高
売上高は、2,361百万円(前年同期比7.5%増)となりました。これは主として、手術件数の堅調な推移により、主力製品である吸引器関連(フィットフィックス、キューインポット)の販売が好調に推移したこと等によるものです。
② 営業利益
営業利益は、339百万円(前年同期比17.8%増)となりました。これは主として、原油価格高騰や急激な為替変動によるコスト上昇要因があるものの、売上高の増加により売上総利益が増加したこと等によるものです。
③ 経常利益
経常利益は、341百万円(前年同期比18.7%増)となりました。これは主として、営業利益が増加したこと等によるものです。
④ 四半期純利益
四半期純利益は、244百万円(前年同期比21.0%増)となりました。これは主として、経常利益が増加したこと等によるものです。
(2)財政状態の状況
① 資産
流動資産は、前事業年度末に比べて24百万円増加し、6,662百万円となりました。これは主として、受取手形及び売掛金が41百万円、現金及び預金が27百万円それぞれ減少したものの、仕掛品が41百万円、前払費用(流動資産「その他」)が29百万円、電子記録債権が15百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて15百万円減少し、4,359百万円となりました。これは主として、有形固定資産が14百万円減少したこと等によるものです。
② 負債
流動負債は、前事業年度末に比べて200百万円増加し、3,569百万円となりました。これは主として、未払法人税等が133百万円減少したものの、短期借入金が200百万円、未払費用が75百万円、預り金(流動負債「その他」)が39百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べ122百万円減少し、924百万円となりました。これは主として、長期借入金が114百万円減少したこと等によるものです。
③ 純資産
純資産は、前事業年度末に比べて68百万円減少し、6,528百万円となりました。これは主として、四半期純利益を244百万円計上したものの、利益剰余金が剰余金の配当により316百万円減少したこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は62百万円であります。