【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期会計期間の末日(2022年9月30日)現在において、判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大による停滞状況からワクチン接種の浸透や行動制限の緩和により、社会経済活動の正常化への歩みが着実に進み、概ね回復基調で推移いたしました。しかしながら、日米の金利差拡大を背景とした急激な円安による為替相場の変動や資源・エネルギー価格の高騰等、国内外の経済の不確実性が急速に強まり、先行き不透明な状況が続いております。
また、当社を取り巻く事業環境は、ワクチン接種の普及拡大、医療現場における感染防止策の定着により、回復基調から正常化へ進展してまいりました。
今後も感染防止対策を徹底しながら医療提供体制の確保には最善の努力が継続される中、新たな変異株の出現等により、深刻な医療逼迫の状況が生じる可能性もあることから、依然として先行きは不透明な厳しい状況が続いております。各医療機関の経営環境はより一層厳しさが増してきており、医療現場においてより効率的で効果的な医療サービスを提供できるような製品供給体制が望まれております。
このような状況のもと、当社は、高品質製品の常時安定供給を優先事項と掲げ、医療現場と密着した営業活動の推進、品質を確保しながらもコスト競争力をもった生産体制の構築並びに独創的な製品の研究開発活動の強化に取り組んでまいりました。
当第2四半期累計期間の経営成績の分析は次のとおりであります。
① 売上高
売上高は、4,454百万円(前年同期比9.0%増)となりました。これは主として、主力製品の販売量が引き続き堅調に推移したことに加えて、注入器関連における新製品である「クーデックエイミーPCA」の販売が好調に推移したこと等によるものです。
② 営業利益
営業利益は、605百万円(前年同期比7.0%増)となりました。これは主として、原材料価格等の高騰があったものの、売上高の増加により売上総利益が増加したこと等によるものです。
③ 経常利益
経常利益は、605百万円(前年同期比7.0%増)となりました。これは主として、営業利益が増加したこと等によるものです。
④ 四半期純利益
四半期純利益は、429百万円(前年同期比7.3%増)となりました。これは主として、経常利益が増加したこと等によるものです。
(2)財政状態の状況
① 資産
流動資産は、前事業年度末に比べて42百万円減少し、6,529百万円となりました。これは主として、電子記録債権が149百万円、製品が51百万円、原材料が44百万円、仕掛品が13百万円それぞれ増加したものの、現金及び預金が236百万円、受取手形及び売掛金が75百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて38百万円減少し、4,310百万円となりました。これは主として、有形固定資産が34百万円、無形固定資産が3百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
② 負債
流動負債は、前事業年度末に比べて5百万円減少し、3,145百万円となりました。これは主として、短期借入金が200百万円、電子記録債務が20百万円それぞれ増加したものの、1年内返済予定の長期借入金が178百万円、未払消費税等(流動負債「その他」)が28百万円、未払法人税等が16百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べ195百万円減少し、1,128百万円となりました。これは主として、長期借入金が189百万円減少したこと等によるものです。
③ 純資産
純資産は、前事業年度末に比べて120百万円増加し、6,566百万円となりました。これは主として、利益剰余金が剰余金の配当により316百万円減少したものの、四半期純利益を429百万円計上したこと等によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べて236百万円減少し、2,282百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は、348百万円(前年同期124百万円減)となりました。これは主として、税引前四半期純利益を604百万円、減価償却費を146百万円それぞれ計上したものの、棚卸資産が109百万円増加し、法人税等を195百万円支出したこと等によるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は、104百万円(前年同期比30百万円増)となりました。これは主として、有形固定資産の取得により103百万円支出したこと等によるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は、480百万円(前年同期比278百万円増)となりました。これは主として、短期借入金を200百万円調達したものの、長期借入金の返済に368百万円、配当金の支払いに306百万円それぞれ支出したこと等によるものです。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は153百万円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。