【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況①
経営成績の状況当第3四半期累計期間(2022年4月1日から2022年12月31日まで)におけるわが国経済は、ウィズコロナへの移行が進む中、各種政策等により景気の持ち直しが期待されるものの、物価上昇や供給面での制約に加え、金融資本市場の変動の影響等から依然として厳しい状況が続いており、先行き不透明な状況で推移いたしました。このような状況の中で当社は、経営理念「生活者の信頼に応え、豊かな健康生活に貢献する」の下、事業ビジョン「すこやかでより良い時間を願う人々を応援する」に基づき、中期経営計画(2022年4月~2027年3月)において、「次の100年に向けた成長投資と持続的成長基盤の確立」を基本戦略と定め、「養命酒」及び酒類・食品の卸売販売を中心とする既存事業の収益力強化(深化)と、これまで取り組んできた「くらすわ」ブランドを中心とした新たな事業基盤の構築(探索)を同時に行う「両利きの経営」を推進し、収益性を確保しつつ成長投資を行い、新たな企業価値の創造に取り組んでおります。
当第3四半期累計期間の業績は、「養命酒」、「くらすわ」の各店舗の売上が前年を上回ったことにより、売上高は8,366百万円(前年同四半期比2.5%増)、営業利益は広告宣伝費の先送り等により1,151百万円(前年同四半期比25.9%増)、経常利益は1,531百万円(前年同四半期比22.0%増)、四半期純利益は1,078百万円(前年同四半期比27.3%増)となりました。 セグメント別には以下のとおりです。第1四半期会計期間より新中期経営計画を策定したことに伴い、従来の「養命酒関連事業」の単一の報告セグメントから、「養命酒関連事業」、「くらすわ関連事業」の2区分に変更しております。なお、前第3四半期累計期間のセグメント情報は、新中期経営計画に基づく組織変更により、必要な財務情報を遡って作成することが実務上困難であるため、前年同四半期比情報は記載しておりません。
<養命酒関連事業>養命酒関連事業の売上は、国内「養命酒」が前年を上回ったほか、酒類・食品では「クラフトジン」、「養命酒製造クロモジのど飴」に加えて「グミ×サプリ」が寄与、海外(海外「養命酒」を含む国外販売)では、マレーシア、シンガポールにおいて「養命酒」の売上が回復傾向にあり、売上高は7,619百万円となりました。 国内「養命酒」につきましては、最需要期である冬場に向けて、テレビCMや新聞等の広告を実施しました。営業活動については、卸店やドラッグストア等主要販売チャネルである小売店と協働した売り場作りによって継続的に露出を高めたことにより、売上高は6,294百万円となりました。酒類・食品の売上高は656百万円、海外の売上高は378百万円、不動産賃貸・太陽光発電の売上高は290百万円となりました。
<くらすわ関連事業>くらすわ関連事業の売上は、店舗では新型コロナウイルス感染症の影響を受け減少していた来客数が回復しつつあります。通販では「五養粥」等のくらすわブランド商品が寄与したほか、季節商品等の提案を行いました。また、郵便局等を通じたカタログ販売の拡大に取り組み、売上高は746百万円となりました。
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財政状態の状況当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ962百万円増加し、49,576百万円となりました。これは主に有形固定資産が206百万円減少した一方で、売掛金が967百万円、投資有価証券及び関係会社株式に含まれる保有株式が時価評価等により507百万円それぞれ増加したことによるものであります。負債は、前事業年度末に比べ147百万円増加し、6,581百万円となりました。これは主に未払法人税等が103百万円、固定負債のその他に含まれる繰延税金負債が94百万円それぞれ増加したことによるものであります。純資産は、前事業年度末に比べ814百万円増加し、42,994百万円となりました。これは主に四半期純利益1,078百万円の計上及び配当金554百万円の支払により利益剰余金が523百万円、その他有価証券評価差額金が244百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(2)研究開発活動当社は、第1四半期会計期間より、従来の「養命酒関連事業」の単一の報告セグメントから、「養命酒関連事業」と「くらすわ関連事業」の2区分の報告セグメントに変更しております。当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は206百万円であります。