【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の状況当第2四半期累計期間(2022年4月1日から2022年9月30日まで)におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進む中、景気の持ち直しが期待されるものの、物価上昇や供給面での制約に加え、金融資本市場の変動の影響等から依然として厳しい状況が続いており、先行き不透明な状況で推移いたしました。このような状況の中で当社は、経営理念「生活者の信頼に応え、豊かな健康生活に貢献する」の下、事業ビジョン「すこやかでより良い時間を願う人々を応援する」に基づき、中期経営計画(2022年4月~2027年3月)において、「次の100年に向けた成長投資と持続的成長基盤の確立」を基本戦略と定め、「養命酒」及び酒類・食品の卸売販売を中心とする既存事業の収益力強化(深化)と、これまで取り組んできた「くらすわ」ブランドを中心とした新たな事業基盤の構築(探索)を同時に行う「両利きの経営」を推進し、収益性を確保しつつ成長投資を行い、新たな企業価値の創造に取り組んでおります。
当第2四半期累計期間の業績は、「養命酒」が堅調に推移したこと及び「くらすわ」の各店舗において来客数が回復しつつあることにより売上高は5,163百万円(前年同四半期比6.9%増)、営業利益は660百万円(前年同四半期比34.9%増)、経常利益は873百万円(前年同四半期比27.6%増)、四半期純利益は613百万円(前年同四半期比31.7%増)となりました。セグメント別には以下のとおりです。第1四半期会計期間より新中期経営計画を策定したことに伴い、従来の「養命酒関連事業」の単一の報告セグメントから、「養命酒関連事業」、「くらすわ関連事業」の2区分に変更しております。なお、前第2四半期累計期間のセグメント情報は、新中期経営計画に基づく組織変更により、必要な財務情報を遡って作成することが実務上困難であるため、前年同四半期比情報は記載しておりません。
<養命酒関連事業>養命酒関連事業の売上は、国内「養命酒」が堅調に推移したほか、酒類・食品では「クラフトジン」、「養命酒製造クロモジのど飴」に加えて「養命酒製造の黒酢」が寄与、海外(海外「養命酒」を含む国外販売)では、マレーシア、シンガポールにおいて「養命酒」の売上が回復傾向にあり、売上高は4,678百万円となりました。国内「養命酒」につきましては、引き続きテレビCMや新聞等の広告を実施しました。営業活動については、卸店やドラッグストア等主要販売チャネルである小売店と協働した売り場づくりによって継続的に露出を高めたことにより、売上高は3,896百万円となりました。酒類・食品の売上高は370百万円、海外の売上高は213百万円、不動産賃貸・太陽光発電の売上高は198百万円となりました。
<くらすわ関連事業>くらすわ関連事業の売上は、店舗では新型コロナウイルス感染症の影響を受け減少していた来客数が回復しつつあります。通販では「五養粥」、「和養生にゅうめん」等のくらすわブランド商品を中心に引き続き堅調に推移しました。また、郵便局等を通じたカタログ販売の拡大に取り組み、売上高は484百万円となりました。
② 財政状態の状況当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ110百万円減少し、48,503百万円となりました。これは主に投資有価証券及び関係会社株式に含まれる保有株式が時価評価等により124百万円減少したことによるものであります。負債は、前事業年度末に比べ54百万円減少し、6,380百万円となりました。これは主に未払法人税等が96百万円増加した一方で、流動負債のその他に含まれる未払金が126百万円、固定負債のその他に含まれる繰延税金負債が36百万円それぞれ減少したことによるものであります。純資産は、前事業年度末に比べ56百万円減少し、42,122百万円となりました。これは主に四半期純利益613百万円の計上及び配当金554百万円の支払により利益剰余金が59百万円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が162百万円減少したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ82百万円増加し、2,515百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、864百万円の収入(前年同四半期比34.5%増)となりました。これは主に税引前四半期純利益879百万円、減価償却費248百万円等の増加要因と、法人税等の支払額172百万円等の減少要因によるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、228百万円の支出(前年同四半期比23.0%減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出172百万円、無形固定資産の取得による支出74百万円等によるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは、553百万円の支出(前年同四半期比0.5%増)となりました。これは主に配当金の支払いによるものであります。
(2)研究開発活動当社は、第1四半期会計期間より、従来の「養命酒関連事業」の単一の報告セグメントから、「養命酒関連事業」と「くらすわ関連事業」の2区分の報告セグメントに変更しております。当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は144百万円であります。