【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社は、前第3四半期累計期間は四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期累計期間との比較・分析は行っておりません。
(1) 経営成績の分析当第3四半期累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が徐々に薄れつつあり、社会経済活動の正常化が進んでまいりました。しかしながら国内外の新型コロナウイルス感染の収束はいまだ見えず、長期化するロシア・ウクライナ情勢等、国際社会の混乱による原材料費やエネルギー費の高騰及び世界各国の金融政策による金利の変動により、依然として先行きについては不透明な状況が続いております。当社と関係の深い住宅業界におきましては、政府による住宅取得に伴う補助金や減税などの優遇支援策の延長や住宅ローン金利が低水準で推移してきたものの、資材価格の高騰による住宅価格の上昇及び住設機器の納期遅れにより、新設住宅着工戸数は、4月から11月累計で前年同期比0.9%の減少となりました。当第3四半期累計期間の当社業績につきましては、第2四半期までは輸入MDFの代替需要をはじめ、主力の建材用途及び、フロアー基材用途、構造用途の販売はいずれも好調に推移してきましたが、第3四半期に入り、新設住宅着工戸数は伸び悩み、それに伴い当社MDF販売量は減少いたしました。一方、原油価格と連動するエネルギー費及び接着剤費は大幅に上昇しましたが、販売価格への転嫁及び製造原価の抑制により収益を確保することが出来ました。この結果、当第3四半期累計期間の売上高は100億39百万円、営業利益は5億89百万円、経常利益は5億95百万円、四半期純利益は4億19百万円となりました。また、当社の重視する経営指標であるEBITDAは8億38百万円とROIC(年率換算数値)は4.8%となりました。EBITDA=経常利益+支払利息+手形売却損+減価償却費ROIC=(経常利益+支払利息+手形売却損-受取利息)×(1-法定実効税率)÷(株主資本+有利子負債)ROICは法定実効税率を30.62%を前提として計算しております。
(2) 財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
①資産流動資産は、前事業年度末に比べて22億51百万円増加し、96億91百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金、電子記録債権、商品及び製品の増加によるものです。固定資産は、前事業年度末に比べて16百万円増加し、61億80百万円となりました。これは主に投資有価証券の増加によるものです。この結果、総資産は、前事業年度末に比べて22億67百万円増加し、158億71百万円となりました。②負債流動負債は、前事業年度末に比べて20億40百万円増加し、74億34百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金、短期借入金、1年以内返済予定の長期借入金の増加によるものです。固定負債は、前事業年度末に比べて40百万円減少し、26億34百万円となりました。これは主に長期借入金及び退職給付引当金の減少によるものです。この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて19億99百万円増加し、100億68百万円となりました。
③純資産純資産は、前事業年度末に比べて2億67百万円増加し、58億3百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期累計期間の研究開発費は、46百万円であります。
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